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necco社員インタビュー第6回は、東京オフィスで働く田口 冬菜さんです。冬菜さんはデザイナーとしてneccoで4年働き、現在はディレクター・エディターとして、プロジェクトの進行管理やお客さまとのコミュニケーション、情報設計、ライティングなどを担当しています。そんな冬菜さんに、普段の業務内容や前職との共通点、趣味の読書についてなど、さまざまな話を聞きました。ぜひご覧ください。

  • インタビュアー:國原 萌花
  • 記事執筆:夏井 ひとみ
  • 写真撮影:今 佑輝、阿部 文人、今 聖菜、小林 慎平

※職種・所属などの名称は公開時のものとなります。

これはneccoのアドベントカレンダー22日目の記事です!

プロフィール

田口 冬菜(たぐち ふゆな)

2020年6月入社 / ディレクター・エディター / 東京オフィス勤務

三重県生まれ。地元の二次救急病院で約6年間、理学療法士として働き、趣味ではじめたデザインにハマり過ぎてデザイナーへ転職。東京都内のデザイン会社を経て、2020年からneccoに入社した。デザイナー・モーションデザイナーとして経験を積み、2024年からはディレクター・エディターに転身。好きなものはインテリア、本、コーヒー、あまいもの、散歩、人の姿勢・動作観察。

詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

対話を重ねながら仕事を進める大切さを学んだ、病院勤務時代

―  主な仕事内容を教えてください。

ディレクター兼エディターとして、ウェブサイトや印刷物・動画・キャラクター・アプリ制作などのプロジェクトに関わっています。

媒体はさまざまですが、やることは共通しています。プロジェクトや社内全体を見わたしながら、制作が止まらずスムーズに進む状態をつくるのが、わたしの役割です。neccoでは常に複数のプロジェクトが進行しているため、それぞれの案件やチームの状況を意識しながら動くことも大事です。

進行管理や調整が1日のほとんどで、社内外の人とずっとしゃべっている、という感覚もあります。いろんな手段で、常にだれかとやりとりをしています。

ほかにも新しいお問い合わせの対応やヒアリングにご提案、情報設計、言葉づくり、デザインレビューなど……とにかくなんでもやる人、なんとかする人って感じです。せわしなくて楽しい仕事です。

少し前にシャーメゾンのサイト制作過程の記事を書いたので、こちらも読んでいただけると、何をやっているかがイメージしやすいかもしれません!

積水ハウス不動産ホールディングス株式会社の上遠野さんと一緒に。賃貸住宅「シャーメゾン」のウェブサイト制作をお手伝いしました

― 前職はいまと全く異なる職種ですよね。どんな仕事をしていましたか?

理学療法士として6年間、病院で働いていました。病気やケガのあとに体の回復と日常生活への復帰を支える、リハビリの仕事です。

通院でリハビリをする方から、手術や発症直後で状態が不安定な方、退院後の生活をみすえて数カ月から半年ほど入院する方まで、さまざまな患者さんと関わってきました。

理学療法士の仕事は、患者さんの体をただ動かすのではなく「いま何が問題で、どこを目指すべきか」を考えるところからはじまっていました。カルテや問診・検査測定などで情報を整理し、ゴールを決め、その人に合った治療プログラムを組み立て、やってみてはまた見直す。その繰り返しです。

このプロセスは、いまの仕事ともかなり近いと感じています。というかほぼ同じです。

PT時代の田口。取材を受けたことで、リハビリを卒業した患者さんが何人も「見たよ〜〜!」と新聞を持って病院まで会いに来てくれました。

― 当時の仕事がいまにつながっているのですね。

かなりつながっています。課題を根本からとらえ、対話を重ねながら前に進めていく。その仕事の型は、いまのわたしのベースになっています。

当時やりがいを感じていたのは、患者さんの心身の状態が安定しない中で「どう関わるのがベストか」を考えることでした。たとえ手術直後で人工呼吸器がついた状態でも、泣くほど痛くても、ただ安静にしているだけでは時間とともに体が動かなくなっていきます。

だからこそ大切だったのが、伝える力と信頼関係です。なぜいまリハビリが必要なのかをわかりやすく説明し、無理のない範囲で進めていくこと。不安や怖さをかかえた状態で体を動かすには、信頼がなければ進みません。

小さな表情の変化や反応を見逃さず、その人にあった選択肢を提案しながら支えていく。患者さんやご家族と二人三脚でリハビリをした日々も、数えきれないほどもらった感謝の言葉も、一生の宝物です。

天職だと思っていた理学療法士をやめて、デザイナーの道へ

― 理学療法士として経験を積んだあと、デザイナーに転職しましたよね。デザインに興味を持ったきっかけはありますか?

きっかけはいくつかありました。小学生のころからカレンダーや年賀状を作って身近な人に配ってみたり、ミサンガやシュシュなどの小物を作って地域のフリーマーケットで売ってみたりしていました。作ることも好きだったし、どうしたら喜んでもらえるか、なんちゃって商売がうまくいくかを考えるのが好きでした。

中高生のころは、行事ごとで使うクラスTシャツやグッズもよく制作していました。自分が作ったもので人が喜んでくれるのがうれしくて、デザイナーの仕事にも憧れがありました。

ただ、進路を考えるタイミングでは「デザイナーで食べていけるわけがない」「自分にはセンスがない」と挑戦する前に諦めてしまいました。リハビリを仕事に選んだのは、リスク管理能力が皆無だった子どものころ、手足の骨折を繰り返して整形外科の常連になっていたからです。患者さんの気持ちがよくわかるじゃん!とポジティブに考えていました。

その後、理学療法士になってからは学会や勉強会で資料を使う場面が多く、「スライド資料がわかりやすいと、仕事や発表がうまく進む」という実感がありました。患者さん向けに自主トレや生活指導の資料をつくることも多く、伝え方やデザインの重要性を感じていました。

そんな経験が重なり、「もっとデザインを学びたい」と思うようになりました。

― そこから本格的にデザインを学び、転職に至ったのですね。

理学療法士の仕事にだいぶ慣れたころ、趣味としてデザインをはじめてみました。夢中になると他のことが手につかなくなる性格上、「趣味で」という言葉は強く意識していたのですが、気づけば夢中になっていました。

毎朝5時に起きてデザインの勉強と自主制作をして、病院で働いたあとは寝るまでデザイン。図書館でもデザインの本を借りあさり、気づいたころには「デザインを仕事にしたい」という気持ちが大きくなっていました。

ちょうど同じ時期に友だちの結婚ラッシュもあって、ウェディングまわりのデザインも手伝っていました。

↑ 2019年、まだデザイナーではないころに作ったウェルカムボード。Futuraらしきフォントで木の板に手書きしたような気がします。

↑ ゲストと作る結婚証明書は、親友との合作。デザインや説明書をわたしが担当したような気がします。もう6年前でうろ覚えですが、夜な夜な楽しく作っていました。

↑ 縦15メートルのアイルランナー。バージンロードに敷くために、デザインをつくって転写シートで布に印刷しました。前日は新婦のお母さんと、必死にアイロンがけをしていたはず。ほかにもいろんな小物をデザインしました。

↑ デザイナーに転職する前、はじめてつくってみた自分の名刺。クラフト紙に白インクで印刷して、モックアップもこのときはじめて使ったような気がします。

身近な人が、自分のデザインで喜んでくれる。仕事もうまくいく。自分のつくりたいものを、自分の手でつくれる。そんな体験が続いたことで、「もうデザイナーになるしかない」と思いました。

― 転職からneccoとの出会いを教えてください。

病院をやめて半年ほどは地元で個人事業主として活動しましたが、「もっとデザインのレベルをあげたい」「大きな仕事に挑戦してみたい」と考え、就職を意識しました。

どうせ就職するなら、デザイン会社が少ない三重県より、日本で1番デザイン会社が多いであろう東京に行こう。そう決めてからは早くて、3か月後には都内のデザイン会社で働いていました。

neccoには、最初の就職先を考えるタイミングで出会いました。たしか代表の阿部さんが書いたブログをXで見て、連絡したような。ちょうどわたしの上京とnecco東京オフィスの立ち上げが同じ年で、すぐには就職しませんでしたが、なんやかんやで阿部さん、デザイナーのコンちゃんと仲良くなって、ときどきごはんに行ったり、展示や講演を見にいったりする関係になりました。

ふたりとデザインや仕事の話をするのはとても楽しかったけど、「入社したい」とは言いませんでした。いっしょに働けたらおもしろいだろうけど、いまの自分では、きっと2人の足を引っぱってしまう。もらってばかりになるかもしれない。お互いに得るものがなければダメだ。そう思っていました。

そこから約半年後、現場の仕事を経験するなかで「やっぱり自分がいたいのはneccoなのかもしれない」と思い、デザイナーとして入社しました。

入社して2年目の創業記念日にとった写真。メンバーはいまの半分以下の人数でした。
2023年には、4人ではじめての書籍『これからはじめるFigma Web・UIデザイン入門』を出版

― 冬菜さんはneccoのマーケティング担当として、SNSや自社ブログ・サイトの更新なども積極的に進めてくれています。マーケティングの視点を取り入れはじめたきっかけはありましたか?

仕事として意識しはじめたのは、2022年ごろ、入社して2年目です。それまではずっと、デザインをつくることが好きだと思っていたのですが、ふと立ち止まって考えてみたら、実はつくることよりも、それによって何が変わったかに興味があると気づきました。

たとえば、デザインを変えたことでお問い合わせが増えたり、反応がよくなったりする。デザインの細部より、「このデザインで、この言葉で、ちゃんと届くのか」「ほかに多くの人に選ばれる方法はないのか」のほうが気になってしまう。

その違和感を整理していく中で、「あ、これってマーケティングの視点なんだな」と気づく瞬間がありました。阿部さんもマーケティングに詳しかったので、デザインの会話だと思ってはじめたら、自然とマーケティングの話しになっていく、なんてこともよくありました。

自分で「わたし、デザイナー一本じゃないのかも」と気づいたときは、結構ショックだったんですよね。大好きだったリハビリの仕事を辞めてまで選んだデザイナーになのに、「それも違うんだ」と思って。

でも同時に、違うならすぐに変わったほうがいいと思ったんです。軌道修正は、できるだけ早いほうがいい。その2週間後ぐらいには阿部さんに相談して、週5日のうち、デザインを週3日、マーケティングを週2日やろう、と決まりました。実際はデザインの業務が忙しすぎて、1か月後ぐらいにはマーケティングの時間をとれなくなっちゃいましたが。

― 2024年にディレクターに転身されましたね。理由を教えてもらえますか?

2024年のはじめから、実はデザイナーをやめることを考えていました。

デザインは好きだけど、どうしても情報設計や言葉づくりに意識が偏りがちだったり、お客さまと対話しながら進める仕事のほうが楽しいと感じることが増えていて。学びはじめていたマーケティングの知識も活かせそうだし、ディレクターやエディターになったほうがいいかも、と思っていたんです。

あとはとにかく、人と話したい!
直接お客さまとやりとりする仕事に、飢えていました。

そんなとき、阿部さんとの1on1がありました。話す前は「デザイナーとして入社したのに、突然ディレクターになったりできるのか?」「neccoをやめる可能性すらある?」とも考えていました。

でも、返事は「いいっすね!」と、拍子抜けするくらいあっさり。

「デザイナーが向いてないとは思ってない。むしろ惜しいくらい。でも、ディレクターもできると思うし、これまで冬菜さんがやってきたこと、これからやりたいことを考えても、いい選択だと思います。neccoにとっても、正直助かるし、ありがたいです」

慎重に言葉を選んでいるようにも見えましたが、表情はいつもの笑顔。ふたりで焼肉を食べながら、「やれる」「やってくれるとうれしい」と言ってもらえて、数分後には、肩書きどうする?と次の話をしたのを覚えています。月末には、デザイナーをやめていました。

― 理学療法士からデザイナー、ディレクターに転身して、どんな変化がありましたか?

よく、いまの仕事と病院の仕事はまったく違うと思われるのですが、わたしからしたら、デザイナーの仕事と理学療法士の仕事は似ていますし、理学療法士とディレクターの仕事は、ほとんど同じだなと思っています。

さきほどもお話しましたが、病院でのリハビリのプロセスは、「痛い」「動かない」「これができない」など困っている患者さんの問診からはじまります。何が根本の原因なのかを触ったり、話したりして探っていき、長期と短期のゴールを立てます。

そしてゴールへ向かうためには、どの時期に何をするのが適切か、どんなプログラムで、どのような関わり方をすればいいのか。1時間、1日、1週間、数カ月単位のプログラムを組み、常に変化する患者さんの体と気持ちに合わせて調整する。退院後の生活も視野にいれて、数カ月から数年ほど関わっていきます。

これって、いまの仕事にも似ていますよね。

お客さまは「売り上げを増やしたい」とか「採用の応募を増やしたい」など、何らかの課題を持ってneccoに相談してくれます。それなら、こんなウェブサイトを作りましょう、こうやってお問い合わせを増やしましょうと話したり、いつまでに何を作るか、どんなデザインが必要なのか、実装もやるのか、運用はどうするのかなど、今後のことも考える。

― たしかに、違う職種に見えても、内容としては同じですね。冬菜さんはお客さまから話を引き出すのが上手だなと思っていましたが、リハビリしていた時の経験も活きているんですね。

初回のヒアリングは問診と同じですし、社内やお客さまと相談をするときも、感覚的には問診とほとんど同じですね。相手の話しを聞いて、どうすれば良いかを考えていく。

ただ、少し違うと感じているのは、最初の関係性です。理学療法士は国家資格をもっているので、最低限の信用があります。患者さんから「田口先生」と呼ばれることもありましたし。先生ではないんですけどね。

一方で、いまの仕事は資格がなくてもできる。だからこそ、どれだけお客さまと信頼関係を築けるかが、とても重要だと思っているんです。デザインや実装といった成果物だけでなく、プロジェクト進行中のやりとりや何気ないコミュニケーションの積み重ねも含めて、信頼はつくられていくものだと考えています。

もとから人と話すのは好きでしたが、ディレクターになってからはより一層、「相手に応じた伝え方」や「タイミング」などを意識するようになりました。できるだけお客さまやメンバーを不安にさせないこと、そしてできれば楽しく、この仕事ができてよかったと思ってもらえること。そのために、伝え方やデザイン、実装、マーケティングなどについて学ぶことは、ずっと続けています。

言いづらいことを伝える場面や交渉が必要な場面もあります。そんなときは、「阿部さんならこう言うかな」を考えます。阿部さんのしなやかだけど芯のある姿勢、メンバーやお客さんを大切にする考え方は、本当にすごいなと思いますし、尊敬しています。だから日々、勝手に観察して学ばせてもらっています。

コーポレートサイトの制作をお手伝いした株式会社ACESさまのオフィスにて
ブランド・サービスデザインをお手伝いした「FiTO」が2025年度グッドデザイン賞を受賞!写真は表彰式にて、株式会社フクルの木島さんと

― ディレクターの仕事をしていて、「デザイナーをやっていてよかったな」と思う瞬間はありますか。

もちろんあります。デザインの視点をもってご提案や相談ができること、打ち合わせの場でさくっと調整して提案→FIXに持っていけること、作業にかかる工数や難易度がなんとなく想定できるから「いつまでに」と目安が立てやすいことなど、ほんとにいろいろあります。

デザインのレビューをデザインチームだけにまかせず、お客さんの視点により近い自分ができることも大きいです。いいデザインではあるけど、きっとこういう指摘をうけるとか、たぶんこうしたほうが提案が通りやすそうとか。文字詰めや細かなデザインのズレ、データの不備に気づけたりするのも、neccoとしての成果物のクオリティを高めるうえで、役立っているんじゃないかなと思います。

あとは提案資料のデザインなど、ある程度スタイルが決まっているものに関してデザイナーの手を借りずに作ったり、ちょっとしたデザイン修正であれば自分で済ませて提出できてしまったりするのもいいですね。

― ディレクター・エディターとして、やりがいやおもしろさを感じるのはどんなときですか?

ディレクターとしては、ぼんやりした課題を対話や提案によって明確にして、仕事を作っていくプロセスにおもしろさを感じています。お客さまとの関係性づくりも、はじめが肝心だなと思っています。プロジェクトが軌道に乗りはじめるまでの手探りで、少しあわただしかったりする時間が特に好きです。

今ある条件のなかで最適解を探りながら、プロジェクトの方針やスケジュール、タスク、メンバーの動き、優先順位などを組み立てるのも好きですね。パズルみたいな感覚です。リスクを想定して、事前につぶしておくのも好きだったりします。そうやって考えている時間もですが、やはりお客さまやメンバーと対話しながら仕事を進める時間が、たまらなく好きです。

思い返せば、子どものころからチームスポーツが好きだったんです。バレーボール部ではセッターをしていて、自分のコートと相手のコートの中、人の動きや視線をよく観察して、いまどう動くべきかを考える。今日はあの子の調子がいいからたくさん打ってもらおうとか、あんまり跳べてないから低めにあげようとか、状況に応じて対応する。勉強の成績は悪かったですが、頭を使って戦略的に攻めるのは好きでした。

スポーツも仕事も、気づけば「チームでやること」を選んできました。

neccoはチームでの制作をとても大切にしていますし、その中にはかっこよくて、頑固で、気が強くて、おもしろくて、やさしいメンバーがいっぱいいます。そんな中で働けることが、おもしろくてたまらないです。気づけばもうすぐ6年が経ちます。

インプットは好きだけど、詰め込みすぎないように意識しています

― 記事を作成したり、SNSで発信する機会も多いと思いますが、書く際に気をつけていることはありますか。

いくつか大切にしていることがあります。

まず読む人は「わたしに1mmも興味がない」と思って書くこと。何者でもないわたしのコンテンツに時間を使ってもらえることは、本当にありがたいことだと思っています。せっかく読んでもらうなら、少しでも気づきや得るものがあるものをつくりたいし、それをきちんと、届けたい人・届いてほしい人に届く形で発信したいと考えています。

自分本位になりすぎないこと、そしてツルっとしすぎた文章にならないこと。そのバランスにも気をつけています。ただきれいに整っただけの文章は、AIでも書けます。そこで自分らしさや人間らしさをどう出すか、自分が書く意味は何か、ということをよく考えています。

言い回しももちろん大事ですが、たぶん何より大切なのは中身だと思っています。どんなことを経験して、どう考え、何に価値を感じて伝えるのか。おもしろいと思ってもらえる文章には、おもしろいエピソードや、自分なりの体験と思考があると思っています。それを切らさないためにも、できるだけ自分でやってみること、体験することを欠かさないようにしています。

― 難しいと感じていることに対して、普段勉強してることや、読んでいる本はありますか。

本に関しては、伝え方が学べる本はずっと読んでいますね。ビジネス書や国内外のエッセイ、小説などもよく読みます。すぐに使える知識や考え方をビジネス書で取り入れながら、想像力や感性、使える言葉の種類や言い回しを増やすための読書もしています。

読書は趣味のひとつでもあるので、癒やしと娯楽と学びが同時に得られて最高です。

昔から本屋さんが好きで、ぷらっと店内をまわる時間もよくあります。いまどんな本が売れているのか、世の中で何が注目されているのか、どんな表紙やタイトルが選ばれやすいのかなどを観察するのが楽しいですし、仕事のヒントになることもあります。

勉強でいうと、最近はITパスポートの試験を受けて合格しました。ディレクターになって仕事は回せているものの、知識があいまいなまま進めている部分もあるなと思ったので、土台となる知識を底上げしようと学んでいました。

― いつも勉強しているイメージなので、冬菜さんがいつもどうやって息抜きをしてるのか気になります。

勉強についてはやりたくてやっているだけなので、あまり息抜きの必要性を感じることはないですね。やらされてやること、指示を待って動くことが好きではないので、自分から楽しくやれるようにしています。

仕事の息抜きなら、散歩をしたり、休日の朝にカフェで読書をしたりする時間がリフレッシュになっているかもしれません。「今週は忙しくなるぞ!」というときは、平日でも出社前にカフェでモーニングしたりしています。好きなことを朝のうちにやってしまえば、疲れ果てて帰ってきても、悔いが残らずぐっすり眠れます。

平日の夕方、オフィスの中をうろうろしてデザイナーや阿部さんに絡んだり、お茶をいれてみんなでおやつを食べたりする時間も、息抜きになっていますね。メンバーと雑談したり、デザインを見て「いいね!」と話したりする時間が、浅くなった呼吸をゆるめてくれます。

「やってよかった」と思える仕事をチームでつくり、成果の先まで伴走する

― 最後に、ディレクター・エディターとしての目標を教えてください。

クライアントワークにおける目標は、お客さまやチームの満足度をより高めることです。プロジェクトの開始から完了まで、お客さまやメンバーが不安や不信を抱くことなく、気持ちよく仕事をする。熱量高く、みんなが「やってよかった」と思える仕事をする。

また、お客さまの満足は成果あってのことなので、きちんと依頼前の課題をクリアし、なんなら次の課題を見つけて一緒に取り組み、数字を出して、企業や事業の発展につなげる。そしてまた次のお仕事をご依頼いただく。そんなお手伝いや関係性づくりを、いまよりもっと高いレベルでできたらなと思っています。

「neccoに依頼してよかった」「ずっと一緒にやっていきたい」そう思ってもらえたら本当にうれしいですし、それを実現させるための行動や、人としての成長ができるよう、これからも楽しみながら行動していきたいと思っています。

― 社内やチームの中での目標もあったりしますか?

阿部さんの出番をできるだけなくすことです。これまでは、いざとなったら阿部さんが助けてくれる、という気持ちがどこかにあって、実際にヒリヒリする場面では助けてもらっていました。

あたりまえかもしれませんが、いまはデザイン、実装、ディレクション、マーケティング、ビジネス、すべてにおいて知識や経験で勝てません。でも、だからといって頼り続けていたら、自分も、チームも、会社も成長しないと思います。阿部さんも音楽を作ったり、動画を編集したり、やりたいことがいっぱいあるはずです。経営や会社のことを考えることにも、たくさん時間を使ってほしい。

だから、できるだけ阿部さんに頼らず、自分でやれることを増やしたい。「阿部さんはカレーでも作っててください!!」と言えるぐらい、余裕のあるプロジェクト進行をして、売上を立てられるディレクターになりたい。そう思っています。冗談っぽいけど本気です!

もちろん、ほかのメンバーが制作に集中できる仕組みを作ったり、段取りや調整をすることも、引き続きがんばっていきたいです。お客さまといい関係性を築いて、みんなの時間をたっぷりつくって、無理のない進行管理をする。みんながやりたい仕事をつくる。何かあったら余裕な顔して調整できるようにする。これが直近の目標です。

だいぶ欲張ってしまいましたが、やると決めたらやる。ぜんぶ実現できるよう、これからもがんばっていきます!

1日の流れ

10:00
出社。午前中にほぼすべての仕事を終わらせる勢いでタスク整理、相談、社内外からの連絡確認・返信、作業を進めます。

10:30
デザインや実装の予定をSlackでリマインドしたり、お客さまのタスクを作ったり、できる限りプロジェクトが円滑に進むよう推し進める工夫をしています。

コピーやテキストのライティング、メンバーが書いたブログ記事のレビューなども、できる限り午前中に対応します。月曜は10時からディレクターチームミーティング、木曜は11時からマーケティングチームミーティングをしています。

13:00頃
ランチ休憩。東京オフィスのみんなとお昼ごはんを食べます。お弁当を持ってきたり、外食をしたり、コンビニやスーパー、おにぎりやさんで好きなものを買って食べたりします。

おやつみたいなものをよく食べていると言われます。お米よりパン、パンよりケーキが好きです。

14:00頃
お客さまとのミーティング。月曜と金曜以外はほぼ毎日、14時から16時半ごろまでMTGがあります。

ミーティングの前にはデザインの提出準備や議事録作成、ミーティングの方針や相談なども行います。デザインレビューをしたり、ときにはペアデザインをすることも。開始の数分前まで、阿部さんやデザイナーと話していることが多いです。毎日慌ただしいですが楽しいです。

17:00頃
デスクから離れたくなる時間です。だいたいこの時間から15分くらいは、デスクに背を向けてだれかに話しかけるか、立ち上がってみんなの仕事をのぞきにいくか、コーヒーをいれるかしています。

くるっとイスを回転させて小雪ちゃんに話しかけたり、立ち上がってコンちゃんや阿部さんに話しかけたりしていることが多いです。

17:30頃
仕事にもどります。ミーティングでお客さまからいただいたフィードバックを整理し、タスク化します。ミーティングに参加していないメンバーに情報を共有し、次のアクションを伝えます。お客さんのタスクをつくって連絡したりもします。

20:00
退勤。今日もおつかれさまでした!

夏井’s Eye👀

学びから発信、体のケアまで頼れる存在!ディレクター・エディターとしての活躍、期待しています!

冬菜さんといえば、好奇心旺盛で読書好き。本をたくさん読んでいるので知識量が多いイメージです。隔週実施しているディレクターの勉強会「ディレクター スタディーミーティング」では、いつも多様なジャンルの本を紹介してくれます。SNSでの発信やブログなどのアウトプットも上手で、(冬菜さんの文章は簡潔でわかりやすいなぁ)と、同じエディターとして勉強させてもらうことがとても多いです。あと、もう完全に陽キャです。褒めてます。
前職が理学療法士だったこともあり、neccoメンバーの体の不調をみてくれる「頼れる先生」的存在でもあります。私も肩こり・首こりがひどいので、たまに東京や秋田で会ったときに「冬菜さ〜ん!ちょっと肩が痛くて…」と体をみてもらっています。次に会ったら、またよろしくお願いします!最近顔を合わせていないので、もうガチガチです(笑)

ほかのメンバーのインタビューは、以下のリンクからご覧いただけます。


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2025年12月3日更新

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