Akita Ningyo Dosojin Brand Design

Credit

Client
ANP(秋田人形道祖神プロジェクト)
Type of Business
郷土史研究 / アート / オンラインストア運営
Role
  • Brand Design
  • Graphic Design
  • Package Design
  • Photo
  • Shooting
  • Web Design
  • Web Development

Overview

秋田人形道祖神のディープな魅力をたっぷり詰めこんで

秋田に多数存在する村を守る不思議な神様「秋田人形道祖神」のECサイトを制作しました。秋田人形道祖神プロジェクト(ANP)の宮原葉月さんは、多方面で活躍するアートクリエイター。小松和彦さんは郷土史研究家であり執筆家でもあります。オンラインストアでは、道祖神取材をまとめた書籍や道祖神イラストTシャツなどのオリジナルグッズを販売。お二人による文章とイラストを最大限に活かしたECサイトとなりました。





Cream Yellow#FFFEEA255 / 254 / 234
Yellow#FFF000255 / 240 / 0
Black#0000000 / 0 / 0

Client

ANP(秋田人形道祖神プロジェクト)

Team

Creative Direction

Fumito Abe

Illustration

Hatsuki Miyahara(ANP / hacco)

Brand Design

Seina Kon / Fumito Abe

Web Design

Seina Kon / Fumito Abe / Nao Ryujin

Writing

Hitomi Natsui / ANP

Development

Fumito Abe / Mizuki Watanabe / Nami Takagi

Photograph

Hitomi Natsui

Movie

Hitomi Natsui / Fumito Abe

Contact

お仕事のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。

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Design Concept

なまはげだけが秋田じゃない

秋田に古くから根付く人形道祖神文化をより多くの方に訴求するため、ANPのおふたりによる書籍「村を守る不思議な神様1」で使用されていたキャッチコピー「なまはげだけが秋田じゃない」をサイトのメインコピーとして採用。アートクリエイターの宮原さんによる人形道祖神のイラストと郷土史研究家の小松さんによる臨場感あふれる取材の記録、その雰囲気を大切にしながら、ECサイトやグッズのデザイン、写真撮影などブランドデザインを全体で担当しています。

Web Design

鮮やかで力強いイラストを活かし
人形道祖神が持つ不思議な惹きつけられる魅力を引き出す

アートクリエイターの宮原さんが取材を通して本物の道祖神に直に触れて描くイラストの魅力を全面的に引き出すことを心がけました。人形道祖神が持つ現在に至るまで続いてきた長い歴史や、村境に佇む不思議なイメージを色使いやレイアウト、タイポグラフィーで表現しています。

Typeface & Color

人形道祖神をイメージした個性的な書体や色をセレクト

人形道祖神の雰囲気をより押し出せるよう、フォント選びに気をつけました。美しく古代的でもあり近代的な曲線を持つ「筑紫Bオールド明朝」を見出しや太文字に使用。本文はその書体にあわせて「筑紫Aオールド明朝」のレギュラーを選びました。

カラフルで華やかなイラストの魅力を消さず、引き立てるよう、ベースカラーをイエローとしました。薄いイエローを背景に広く敷き、あざやかなイエローをアクセントに使用。さらに文字や線画のブラックで引き締め、コントラストに強弱をつけています。

Web Development

記事管理と商品の受発注管理を
ひとつのウェブサイトで

ANPのおふたりがブログを頻繁に更新するため、WordPressで記事・投稿を管理。カートシステム / ECカートにはプラグインのWooCommerceを使い、グッズ販売の決済サービスにはStripeを使用。取材記事の管理と商品の受発注管理をひとつのウェブサイトでおこっています。

Goods Design

DOSOJINブランドの認知度をアップする
グッズデザインを担当

秋田人形道祖神グッズの制作をneccoがお手伝いしました。神様イラストを配置したTシャツ、アクリルキーホルダー全6種のカード、サンダラボッチ(本物の道祖神の体の一部に用いられる米俵のフタの部分を商品化したもの)の台紙、各商品につけるタグのデザインを担当しました。Tシャツは、実際に着用した際に神様の存在感が引き立つようサイズを調整。カードや台紙は、単なるパッケージではなくお守りとして長く使えるようなデザインとしました。詳しくは下記ブログをご覧ください。

秋田人形道祖神グッズのパッケージデザイン制作秘話

Photography & Movie Shooting

ECサイトやSNSで使用するグッズの写真撮影、イメージ動画制作もお手伝い

写真撮影もすべてneccoがお手伝いしました。ECサイトのほかSNSでの告知等にも使えるよう、置き撮りはもちろん、モデルを使った撮影や、利用シーンを想定したイメージ写真など幅広く担当。また、Tシャツやトートバッグの使い心地をお客さまに伝えるためのイメージ動画も制作しました。

Interview

ECサイトやSNSで使用するグッズの人形道祖神の魅力とは?
ANPのおふたりにインタビュー

秋田人形道祖神プロジェクトのウェブサイト公開記念として、ANPのおふたりに人形道祖神の魅力について話をうかがいました。写真撮影・文章作成をおこない、記事化してneccoサイトへ掲載しています。

秋田人形道祖神プロジェクト(ANP)ウェブサイト公開!
【前編】 ANPのおふたりに聞いた「人形道祖神の魅力とは?」

Client Voice

「秋田人形道祖神プロジェクト」のサイトがなければ、同プロジェクトの活動はここまで大きく広がることは難しかったと思います。

私たちは秋田県内に150か所以上存在する、民間信仰の神様「人形道祖神」をリサーチし、その面白さを情報発信しています。郷土史研究家とアートクリエイターの凸凹コンビでやっています。ローカルでマイナー、そして民俗学的で一見難しい情報をどうやって県内外広くに伝えていけるのかと当初悩みましたが、そんな不安を一瞬で払拭させてしまうようなサイトをneccoさんが作ってくださいました。

「まるで書籍のようなサイト」「あのサイトはやばい(くらいかっこいい)」と評判となり、「グッドデザイン」として多くのサイトや「オンスクリーン タイポグラフィ ~事例と論説から考えるウェブの文字表現」(ビー・エヌ・エヌ新社 2020)などにご紹介いただきました。

またサイトを通じ県内外からお問い合わせいただき、さまざまな企画が実現しました。2019年に代官山蔦屋書店でブックフェアと原画展が、また2020年には角川武蔵野ミュージアムの依頼を受け、企画展『荒俣宏の妖怪伏魔殿』で秋田県内7カ所の人形道祖神の展示が実現。2021年には京都市立芸術大学主催のアートプロジェクトや、福島県立博物館の企画展『藁の文化』のシンポジウム等に参加させていただく機会に恵まれました。サイトによって、秋田の人形道祖神が広く認知された結果だと考えます。

サイトの他にもTシャツなどのプロダクトのデザインをneccoさんに依頼し制作しました。現在県内外のミュージアムショップ等で取り扱いいただいており、2020年にD&DEPARTMENTの企画展『LONG LIFE DESIGN 2 祈りのデザイン展』に出品することも。秋田県内では、「人形道祖神グッズコーナー」が秋田空港内に設置されたり、なまはげ館(男鹿市)では「なまはげ黒Tシャツ」が短期間で完売することもありました。

「秋田人形道祖神プロジェクト」のサイトがなければ、同プロジェクトの活動はここまで大きく広がることは難しかったと思います。私たちの思いをいつも本気で受け止め、その実現に的確なアドバイスや方向付けをしてくださるneccoさん。「今までにないものを、クリエイティブな思考で共につくりあげていく」ことを可能にする、掛け替えのない存在です。

秋田人形道祖神プロジェクト
アートクリエイター 宮原 葉月