necco Note
デザインレビューを円滑に進めるための準備と心構え
- necco note
neccoではデザイン制作時に社内でデザインレビューを行い、クリエティブディレクターの阿部さんに最終レビューを完了してからからお客さまにデザインを提案しています。
デザインを確認し、より良くするための意見を伝える人を「レビュアー」と呼びます。
設計されたデザインが伝えたいことを伝えられているか?デザインのクオリティは問題ないか?クライアントの要望を果たしているか?など、さまざまな観点でデザイナーやディレクターの方にレビューをしてもらいます。
デザインレビューをしてもらう時にレビューを受ける側としてデザイナーの自分が意識していることを書いてみます。
レビューをしてもらっている時に落ち込みすぎてしまったり、考えを上手く伝えられなかったりすることが多いので、同じような悩みを抱えている人の役に立つ記事になればと思います。
レビュー前に現状と目的を簡潔に伝える
デザインレビューを受ける前の準備として、レビュアーにプロジェクトの概要や現状、デザインの目的などを伝えるようにしています。
状況に応じて取捨選択しますが下記ポイントを伝えるようにしています💡
- 制作物の目的
- クライアントの要望
- 制作物がどこに掲載されるか
- 制作物の締め切り
- 自分の中でどれくらいの完成度だと思っているか
背景も踏まえてレビューしてもらえるように、必要な情報を簡潔に伝えるように意識しています。また、より良くできそうな部分について、先輩デザイナーにアドバイスをお願いすることもあります。
自分もまだ上手くできないことも多いですが、先輩に少しでも短い時間で良いレビューをもらえるように簡潔に状況や目的を伝えられるよう意識しています。
レビュアーにみてもらう前にデザイン案を整理する
レビュアーにみてもらう前に制作したデザイン案を整理します。余裕がない時にやってしまい反省するのが、つくったままの大量のデザイン案をそのまま見せること。整理されていない案を見せたり、どこをみて欲しいか伝えずにレビューをお願いするのは、レビュアーの時間を無駄にしてしまいます。
自分が整理できていない状態でたくさんの案をレビュアーの方にみせて、「わかりづらい」「案を選ばせないでほしい」と言われたことが何回もあります。それからは見せたい案を絞り、ただのパターン違いではなく、目的や意識したこと別に案を整理するように心がけるようになりました。
自分の考えと意図を伝える
レビュー時に、「こうやって直した方が良さそう!」という意見をいただいた時に、全部をそのまま受け止めて反映するだけではなく、時には自分の考えを伝えるようにしています。
たくさんの経験を積んだ先輩たちにいただける意見は概ね正しいということは理解しつつ、必ず絶対的な正解を先輩たちが持っている訳ではないこともあります。自分の考えていることや意図を伝えると、違う視点で良くする方法や修正する方向を教えてくれる時もあります。
何も反応がないと、レビューを依頼されてる相手も困ると思うので、レビューされた内容を理解・納得しているかどうか、自分がどう思っているかなどをきちんと相手に伝わるように心がけています。
レビューしてもらってる時に、自分の出来なさに嫌気が差して黙り込んでしまうことが良くあるので、きちんと相手にリアクションや自分の意見を伝えられるよう頑張りたいです。
前回指摘されたことは必ず直す
複数回レビューを依頼する時に、前回指摘されたことは必ず直すのを忘れないようにしています。何度もやってしまったことがあるのですが、貴重な時間を割いてレビューしていただいたのに指摘された点を直さないのは論外です。(過去の自分に言いたいです…笑)
前回指摘したポイントが直ってないと次の段階に進めないので、抜け漏れなく直すのを忘れないようにしています。今もまだうっかり忘れてしまう時があるので気をつけます。
レビューで落ち込まない
私が最も不得意とすることなのですが、落ち込まない!!レビュアーは、より良くするために時間を割いてデザインを見て意見を伝えてくれています。レビュー=人格否定では全くない、と分かっていても、自分の不甲斐なさに落ち込んでしまうこともしばしば…。
自分が落ち込む姿をみせることで良いことは正直全くないです!せっかくレビューしてくださった先輩たちに気を遣わせてしまうこともあります。お互い良い気持ちで、レビューしていただけるように明るく感謝の気持ちを伝えることを忘れないようにしたいです!
もし今後私がレビューして落ち込んでいるメンバーがいたら、おやつと温かいお茶を差し出せる先輩になりたいです、かつて先輩たちにしてもらったように…🍵
(私は空腹時はより落ち込みやすいのでレビュー前におやつを食べるように心がけます🍰)
レビューをもらう機会を自分で増やす
レビューをもらう機会を増やすのが上手な人は、自己開示力が高かったり、人に話しかける機会が多いと思います。アシスタントデザイナーの時は、自分のダメダメなデザインを見せるのが嫌で中々レビューに出せなかったり、進捗を共有できませんでした。
隣の席のデザイナーの龍神さんは、ちょっとしたタイミングで先輩に「ここのイラストどうですか?」と話しかけたり、「ここをもっと良くしたい!」と進捗をSlackに上げて自然とレビューをもらう機会を自分で増やしていて尊敬しています。
neccoの先輩たちはみんな優しいので、Slackで進捗を上げると「こうすると良くなりそう!」とレビューを、「この本参考になるかも!」と本を貸してくれたりします。
上手く出来ないと自分の世界に篭りたくなってしまいますが、そういう時こそ積極的に周りのメンバーに力を借りて、レビューしてもらう機会を増やすのが大事だと感じています。自分に足りていない部分なので、もっとレビューもらう機会を増やせるようこれから頑張ります。
最後は自分の力で完成させる
たくさんレビューをもらい直していくと、判断をレビュアーの基準に任せてしまうことがあります。でも、あくまでもつくり手は自分!自分の力で完成させる気持ちが大事です。
思考を放棄せず、自分自身が完成させる気持ちを持つことが大事だと先輩たちに教わりました。デザインの意図を聞かれた時に、自分の言葉できちんと話せるようにしたいです。
おわりに
書いた内容は正直出来ていないことばかりで、日々先輩たちの優しさに助けられてばかりです。(いつもありがとうございます🙏✨)
自分1人の視点や思考でつくるよりも、色んな知識や経験を持つメンバーに見てもらった方が良くなると日々感じています。人に自分がつくったものを見せると、思ったよりも考えていることが伝わらなかったり、自分が良いと思ってつくったものが他の人には違うと思われる、この繰り返しかと思います。自分がつくったものが良いと思われないことを悲しく感じることもありますが、たくさんの人の心を動くものをつくるためには他者からの視点や意見を取り入れることなしには出来ません。
お互い良い気持ちで、良い成果を出すために、レビューしてもらう側は思いやりを持って準備することが大事だと思います。レビューしてくださる人たちに感謝の気持ちを忘れずに、頑張ります!
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(2024年11月時点)
中川 小雪
Koyuki Nakagawa
神奈川県生まれ。三兄弟の末っ子。中央大学で社会学を学び、2019年10月からneccoでインターンを始める。 2020年4月にアシスタントデザイナーとして入社。一人前のデザイナー目指して修行中。 好きなものはアイドル、可愛いもの、可愛い人、ご飯、布団、こたつ、小説、旅行。好きな食べ物は、小籠包、餃子、牛乳寒天、ちくわぶ。早起きが人生の課題。