安達 友香
安達 友香

necco Note

新卒2年目アシスタントデザイナー|Illustratorで自分が製作したお洋服のイラストを作成

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アドベントカレンダー17日目の担当は、経理・アシスタントデザイナーをしている安達です。

この記事では、私が普段取り組んでいるIllustratorの練習方法を紹介しながら、難しかったポイントや描く時に気をつけていること、できるようになったことなどをお伝えします。

Illustratorを学んでいる方、学びたい方の参考になればと思います。

1年目の課題でIllustratorに初めて触る

昨年、アシスタントデザイナー1年目の課題としてロゴトレースに取り組み、Illustratorの使い方を勉強しました。
課題では9つのロゴをトレースし、さらにneccoでお手伝いしている株式会社フクルさまの洋服アイコンのトレースや、自分が製作したお洋服のイラスト作成を行いました。

詳しい課題の内容についてはこちらの記事をご覧ください。
【新卒1年目】デザインや仕事の基本スキルアップに取り組んだ8か月の記録

お手本画像出典元:https://www.viviennewestwood-tokyo.com/top/CSfTop.jsp
お手本画像出典元:https://necco.inc/project/fito
自分で製作した衣装のイラストです。

課題は終了しましたが、もっと使いこなせるようになりたいと思い、お洋服のイラスト制作をしながら練習を続けています。

お洋服のイラストに挑戦

準備するもの

イラストを描き始める前に、

  • 描きたいお洋服の実物写真
  • ガイド

を準備します。

私は主に、自分で製作したものを描くことが多いので、お洋服の装飾や形がよくわかる写真を用意します。

トルソーや人に着せた写真の方が袖やスカートの長さが見えて描きやすいと思います。

今回は事例として、下の写真を使いました。
こちらは、今年の春に自分で製作したダンス衣装です。レザー素材や赤と黒の配色でかっこいい雰囲気にしつつ、フリルやレース、リボンを取り入れて女の子らしさもあるデザインにしました。

ガイドは、実物のバランスにあったサイズ感で描くために画像のような人のイラストを用意します。7頭身の女性のシルエットになっており、日本人の女性らしい体型となるよう自分で作成しました。

また、すぐに練習を始めれるように、ガイドや作業環境が準備されている複製用のデータを作っています。

1. 土台をざっくり描きます。

写真とガイドの準備ができたら、最初にざっくりと土台となる部分をペンツールで描きます。

Illustratorでは半分だけ描いたら、自動で反転して左右対称のイラストが描ける機能があります。その機能を使って、トップスの身頃、えり、袖、スカートなど、左右対象となる部分を描いていきます。

レイヤー全体を選択した状態で、[ アピアランス ]→[ 新規効果を追加 ]→[ パスの変形 ]→[ 変形 ]からでき、「水平方向に反転」にチェックをつけ、コピー数を「1」に設定します。

袖の大きさやウエストの位置、スカートの長さや膨らみなど、見本の写真と見比べながら描いていきます。

2. 細かな装飾を描く(フリル、リボンなど)

土台が完成したら、フリルやリボンなど細かい装飾を描いていきます。

フリルは細かくアンカーポイントを打ってハンドルで曲線を調整しながら作成しています。
柔らかい素材は曲線を多くし、しっかりした素材は直線に近い線で表現するよう意識しています。

今回はレース、レザー、綿素材の3種類のフリルがあったので、このフリルを描く作業が一番時間がかかりました。

3.アピアランスを分割して整える。

上記の左右対称に描く方法だと、実際は片側だけしか作成できていません。アピアランスを分割することで両方にオブジェクトがある状態にし、パスファインダーを使って左右のつながりを整えていきます。

さらにこの段階になるとパーツも多くなっているので、レイヤーパネルが見づらくならないよう、グループ化して作業しやすくしています。

4.左右対称でないパーツを描く

調整が終わったら、胸元の装飾など左右対称でないパーツを描いていきます。
今回は、胸元にあるチェーンを描きました。

5.柄をつける

最後に柄をつけていきます。柄は、元となるオブジェクトを作成し、パターン機能を使ってスウォッチに登録しています。

スウォッチへの登録は、オブジェクトを選択した状態で、[ オブジェクト ]→[ パターン ]→[ 作成 ]からできます。

スカートのフリルがチェックと水玉の2パターン作りました。

チェックは線を等間隔に揃える操作が上手くできず、時間がかかってしまいました。普段はFigmaを使うことが多いので、線を揃えるくらいならFigmaで作って、Illustratorに持ってきたほうが早かったかもなと思います。

フリルを描くのに時間がかかってしまいましたが、制作時間は3時間ほどでした。初めて描いたときはガイドを用意したり、操作方法を調べたりで合計8時間くらいかかったので、かなりスピードアップしてきています。

作成したイラストの紹介

今回事例として作成したもの以外のお洋服のイラストも紹介していきます。
全てダンス衣装として自分が製作したお洋服を見本に描いています。

水色の衣装

スカートは、ウエスト部分にギャザーがよってないサーキュラースカートになっています。

スカートの布が重なっている感じを表現するのが難しく苦戦しました。布が前に出ている部分と後ろに出ている部分を作ることで、実際のシルエットに近づくようにしています。

制作時間は1時間半ほどでした。

見本にした画像です。

白のジャガード生地の衣装

スカート部分のフリルは厚みがあり、トップスのフリルはレース生地を使っています。
2つのフリルの生地の違いを描き分けるために、線の曲線度を変えました。

実物を作成したときは、後ろのリボンの色をメンバーごとに変えたので、その色パターンがわかる画像も作成しました。

この衣装が最初の練習だったので、ガイドを作ったり、パターンの作成に手こずったりで8時間ほど制作にかかりました。

見本にした画像です。
見本にした画像です。

練習で心掛けていること

最初は、ガイド作りや左右対称に描くための環境作成、柄を登録するのに時間がかかっていました。しかし、複製用データの作成や、操作になれていく中で、段々と短時間で描けるようになってきました。

早く描けるようになることも目的の一つなので、「この作業もっと早くできないかな」と考えながら取り組んでいます。

また、実際のお洋服の布量や生地の厚さ、動きも、できるだけ表現したいと心掛けています。細かいところですが、線の動きでお洋服の生地やシルエットを表現できるよう練習しています。

今後の目標

現在は、ガイドとして作成した7頭身を使って正面のみしか描いていないのですが、今後は人に着せたイラストに表情をつけたり、髪型やポーズのバリエーションも増やしていきたいです。

よりイラストとしての完成度をあげれるように、練習を続けていきます!!

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。明日のアドベントカレンダーの記事もお楽しみに!

安達 友香

安達 友香

Yuka Adachi

東京都生まれ。 中央大学商学部を卒業。2020年3月からneccoで経理のアルバイトを開始し、2023年に入社。大学でのサークル活動で洋裁にハマり、自分で洋服の作り方を調べ、大学在籍中に100着以上のダンス衣装を製作。2023年から文化服装学院服飾専門課程Ⅱ部服装科に在籍。neccoの経理担当兼ファッションデザイナーになれるよう、日々勉強中。好きなものは、洋裁、フルーツティー、春雨、韓国、カフェ、ディズニー。

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