necco Note
アシスタントデザイナーからデザイナーになって感じたこと
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アドベントカレンダー14日目は、デザイナー/エディターの龍神が1年を振り返ります。
2022年12月にneccoにアシスタントデザイナー/エディターとして入社し、2024年4月にデザイナー/エディターとなりました。
アシスタントデザイナー時代を振り返りながら、デザイナーになって課題に感じたことなどご紹介します。
アシスタントデザイナーとして気をつけていたこと
アシスタントデザイナーとしては、主にデザイナーのお手伝いや展開などを行っていました。
- グランドデザインを配下ページに展開
- ウェブサイトのスマホ展開
- パンフレットのイラレ起こし、入稿データ作成
- 提出資料の準備
- 簡単なフィードバックの反映
一つのプロジェクトに集中というよりは、できるタスクのあるプロジェクトにどんどん入っていくという形が多かったです。
「とにかくデザイナーの手を空けないと!」と意識していました。
当時アシスタントデザイナーとして、チームの中で働く上で気をつけていたことを3つご紹介します。
その1:自分ができることを探す
私は、2022年12月から2023年11月まで秋田オフィス勤務でした。
他のデザインチームメンバーは東京と札幌で勤務しているため、SlackやFigmaで他のメンバーの状況を確認し、自分から「ここお手伝いします!」と声をかけることを意識していました。
具体的には以下の2点を行っていました。
- 自分にメンションがないSlackの通知もすべて確認する
- メンバーが進めているFigmaは常にタブを開いておく
自分にメンションがないSlackの通知もすべて確認する
これは今でもできる限り続けていることですが、基本的にSlackに流れるメッセージはすべてに目を通すようにしています。
neccoでは1日数百件のSlackメッセージが飛び交うので、かなり大変に感じる方もいるかもしれません。
私は「お腹すいた」などの雑談や実装に関する事項なども含めて、そのすべてをできる限り確認するようにしています。
「SP展開そろそろ進めてもいいかも」「ここのパーツ、コンポーネントにしたい〜」などアシスタントデザイナーの自分ができそうなものが流れてきたら、声がかかる前に「私がやります!」と声をかけます。
これまで自分が入っていないプロジェクトでも、すべてのSlackに目を通しているので、ざっくりとした経緯やスケジュールも理解してすぐに取り組むことができます。
デザイナーやディレクターの目線でも、展開などのタスクをお願いするというちょっとした負担がなくなるためメリットが大きいのではないかなと考えています。
メンバーが進めているFigmaは常にタブを開いておく
Figmaでは今、誰が、どのFigmaファイルを開いているのかが分かるようになっています。またneccoでは、Slackがプロジェクトごとのチャンネルに分かれているので通知の数や流れを確認すれば、どのプロジェクトが今アクティブに動いているかがわかります。
そのアクティブになっているFigmaファイルを、すべてタブで開いた状態で仕事をしていました。そして、自分のタスクが落ち着いたタイミングでタブを切り替えることで、他のメンバーが今何をしているのかを定期的に確認していました。
すると「もうすぐSP展開はじめて良さそう」「今は一気にテキストの入れ込みをしている」など、自分にもできそうなことが見えてきます。
東京オフィス勤務になってから肌で感じているのですが、neccoでは「今できるメンバーで一気にここだけ進めちゃおっか」ということがよくあります。その場合、人数があまり必要がない場合などはSlackで声をかけずに、東京オフィスのメンバーのみで進めることも。
そんな時に、常にFigmaでメンバーの動きをみていたことで秋田オフィスにいながらもスルッとお手伝いに参加することができました。
カーソルチャットで、作業をしているメンバーに「私もやります〜」と声をかけてみると「え!なんで龍神さんいるの!」と驚かれることも多かったですw
他のメンバーを怖がらせてしまったかもしれませんが、少しでも他のメンバーの手をあけるという点ではやってよかったと思っています。
その2:確認・レビューの手間をできるだけ減らす
neccoでは、基本的に自分が作ったデザインがディレクターや他のデザイナーの目を通さずにお客さまに届くことはありません。
クリエイティブディレクターの阿部さんや他のデザインメンバーなどのレビューが必須です。特にアシスタントデザイナーはレビューの回数も多かったため、なるべくレビューする側の負担にならないように気をつけていました。
- 該当のFigmaフレームのURLを添付する
- どこを調整したのかメモに残す
- 迷ったところがあれば、言葉で伝える
該当のFigmaフレームのURLを添付する
neccoでは、プロジェクトごとにFigmaファイルを分けています。
そのため、ウェブサイト制作になるとひとつのファイルにたくさんのフレームが並んでいます。自分が調整したフレームのURLを共有することで、レビューする際に「どのフレームで調整したんだろう」と探す手間を省くことができます。
一度レビューをしてもらったものを反映した場合についても、Slackのスレッドを遡って確認しなくてもいいように再度共有することを意識しています。
どこを調整したのかメモに残す
複数回レビューをもらっている場合に意識していたことです。
デザイナーは複数のプロジェクトを並行して進めていることが多いため、「どのプロジェクトでどのようなレビューをしたのか」を思い出す手間をなるべく減らしたいと考えました。
具体的な方法としては、レビューの際にメモしたテキストをそのまま残して、その下に実際の対応方法を追記していました。
例)フォントサイズが小さい
→16pxから18pxに変更しました!
迷ったところがあれば、言葉で伝える
入社してすぐの頃、レビューをお願いする際にデザインの意図や迷った点を特に伝えずにただコメントをもらうという形で進めてしまうことが多くありました。
阿部さんや他のデザインメンバーから「ざっと意図とか教えてもらってもいい?」「龍神さんはどう思う?」と聞かれてもうまく伝えられなかったことで、ただ作業者としてデザインを展開していたのではないかと気がつくことができました。
それ以降「こう思ってこのレイアウトにしています」「ここはもっとよく出来そうだけど今はどうすればいいのかわかりません」と言葉にして伝えることを意識しています。
言葉できちんと伝えることで、相談しながらペアデザインしたりと一緒に解決方法を探すことができるようになりました。
その3:進捗をこまめに共有する
特にアシスタントデザイナーの時は、スマホ展開1つにしてもデザイナーに比べて時間がかかってしまうことも多いです。
自分がその作業にどれくらいの時間がかかるのかを知るためにも、進捗をこまめにSlackで共有していました。
- 日をまたぐ場合は退勤前に進捗を報告
- 当日中の場合でも「○時ごろまでには完了させます」と具体的な時間を伝える
定期的に進捗を報告することで、依頼したデザイナーも「ちゃんと進めているんだ」と安心できたり、気になった点があれば途中で会話ができたりと双方にとってメリットが大きいと感じています。
デザイナーになって感じた課題
アシスタントデザイナーとして約1年半働いた後、デザイナーに昇格しました。
これまでの働きを見てくれていたという嬉しさと、「私で大丈夫かな」という不安が入り混じった感情になったのを覚えています。
現在、デザイナーになって約8ヶ月が経ちました。
デザインをはじめStudio実装やLottie作成など、さまざまな新しいチャレンジもさせていただきながらとても充実した日々を過ごしています。
取り組む中で感じた課題や学習方法などは、過去のNoteにてお話していますのでよろしければ合わせてご覧ください。
デザイナーがStudio実装に参加して感じたメリットとおすすめの学習方法
【アイコン修行中】アイコン作成時に意識している4つのポイント
「ほくかだい辞典」ロゴデザイン制作ストーリー(アシスタントデザイナー時代)
デザイナーとして8ヶ月間で感じた課題を2つお話します。
課題その1:圧倒的スキル不足
デザイナーになって、メインの担当としてデザインを進める機会が増えてきました。
そこで感じた圧倒的デザインスキル不足。
大変恥ずかしい話ですが、オフィスで号泣してみなさんに慰めてもらったなんていうこともありますw
社内レビューしてもらえるレベルに持っていけない
→今の自分ではどうしようもできない
→悔しさと申し訳なさで号泣
アシスタントデザイナー時代は、他のデザイナーさんが作ったグランドデザインをベースに展開を進めていたため自分でイチから作り上げる難しさに直面しました。
今でも本当に毎回「今回は無理かもしれない」と心が折れそうになりながらデザインをすることばかりです。
でも、neccoデザインチームのメンバーや阿部さんから「苦しいのは当たり前だから」「一緒に頑張ろうよ」と声をかけていただき、やるしかない!頑張るしかない!と思えています。
日々学ぶながら、スキルをあげて経験を積んでいくしかない!
課題その2:デザインレビュー
デザイナーになって、アシスタントデザイナーのメンバーが作ったデザインをレビューする機会が増えました。
そこでぶつかった第2の課題「デザインレビューが難しすぎる」。
そもそも自分が思っていることが正しいのだろうか。
これを伝えることで、逆に相手の手間を増やすことになってしまわないだろうか。
私が引き取ってやってあげたほうが相手の手間が減っていいのかもしれない。
こんな想いがぐるぐるして、当初は本当に歯切れの悪いデザインレビューをしてしまっていたと感じます。
ちょうど迷っていたタイミングで代表の阿部さんと1on1でお話をする機会があったので、正直に打ち明けて相談したこともあります。
「龍神さんがやらずに、信用して任せることが相手のためになるよ」
「自分の手を空けるためには必要なことだよ」
相手の手間や時間を奪ってしまうことを考えるばかり、自分がアシスタントデザイナー時代に成長のきっかけになっていたはずの「自分で考えて作ってみる」機会を減らしてしまっているのかもしれないと気がつくことができました。
今でも模索しながらデザインレビューに取り組んでいます。
デザイナーとしてのこれから
まだまだ課題や難しさを感じながらですが、デザイナーとしてさまざまなプロジェクトに関わる日々はとても充実しています。
今デザイナーとして楽しく働けているのは、アシスタントデザイナー時代に自らいろんなプロジェクトに飛び込んで挑戦をしてきたからだとも感じています。
neccoのデザインチームは、それぞれの得意なことやスキルを掛け合わせながら一緒にデザインをしていくことが多いです。今後はスキルを「広げること」と合わせて「深くしていくこと」にも注力していきたいです。
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(2024年10月時点)
龍神 菜緒
Nao Ryujin
神奈川県生まれ。大学卒業後は損害保険会社に入社し、官公庁や企業の従業員向け商品をメインに担当。休職をきっかけにデザインと出会い、個人事業主としての活動を開始。デザインを始めた当初からneccoがつくるものに魅力を感じており、秋田への転居もあり思い切って応募。2022年12月より参画。好きなものはデザイン、犬猫、ジンベエザメ、コーヒー、ビール、辛いもの、旅行。蒙古タンメンの秋田出店を切望している。