夏井 ひとみ
夏井 ひとみ

necco note

巣ごもり生活でも楽しめる!野鳥観察の魅力

  • Column

秋田に住んでから、身近にいる野鳥に興味を持つように

こんにちは。neccoで編集や撮影を担当している夏井です。
仙台で生まれ育ち、2014年に秋田に引っ越してきたのですが、秋田で暮らしてから新しい趣味ができました。
それは「野鳥観察(撮影)」です。

私がいま住んでいるのは秋田県男鹿市。自宅は海から5分、自然が豊かでとても居心地のいい場所です。
毎日聴こえる鳥の声。窓から外をのぞくと、鳥たちが庭の木の実をついばんでいたり、電線の上で主張するように大きな口を開けていたり。

そんな景色をみて、真っ先にカメラを取り出し写真を撮りはじめたのは夫です。
私もいつのまにか一緒に楽しむようになりました。 天気のいい日は野鳥を探しに近くの公園まで散歩したり、寒風山までドライブして野鳥を撮ることも。

こうしてすっかり野鳥のとりこになってしまったのです。

野鳥ってどこにいるの?

「よーし!野鳥見つけるぞ!」と気合を入れて野鳥観察したいなら、山や森、水辺、木々の多い大きめの公園などに行くのがベスト。
ですが、野鳥は自然が多い場所だけにいるとは限りません。
都会の住宅地にもたくさんやってきます。ふだん意識していないと気がつかないかもしれませんが、みなさんの自宅周辺や通勤時、買い物へ行く道にもきっといるはずです。
鳥の声が聴こえたら、すこしだけ立ち止まって空や電線などを見てみてください!

野鳥観察の魅力って?

とにかく鳥たちがかわいい!

これ先に言っちゃう?と思われそうですが、「とにかくかわいい」。これに尽きるんですよね。
特に5〜6月によくみられる親子の姿は、身がよじれるほどかわいいです。
春先にうまれた雛は、5〜6月になると巣から出てきて親鳥と一緒に行動をはじめます。この頃の雛はまだ自分で虫などの餌を捕まえることができません。親鳥が狩りをして雛に与えるのですが、その姿が可愛らしくて何時間でも見ていられます。

スズメの親子

ほんとかわいい。かわいいは正義。すみません、語彙力を失ってしまいました。「鳥かわいいbot」として生きていきます。

野鳥を知ると世界の見方が変わる

ところでみなさんは、鳥の種類をどのくらい知っていますか?
私が野鳥に興味を持つ以前は、「スズメ」「ハト」「カラス」「キジ」などのメジャーで身近な鳥しか知りませんでした。

キジってこんな顔してるんですね

それが、いまはだいぶ分かるようになりました!
私よりも野鳥にハマっている夫は、鳴き声で「あっ、この声は◯◯◯だ!」と認識できるくらいです。
鳴き声がきこえたら、たとえ雑踏の中であっても耳を澄ませて鳥のいる方向を探ります。道端で鳥を見かけたら話しかけるし、大雨や嵐の日は「こんなとき鳥たちはどこで雨宿りしているんだろう…」と、いらぬ心配まではじめます。

そこまではさすがに大袈裟かもしれませんが、野鳥に意識を向けることで、いつも見ている世界がほんの少し変わってくるのではないでしょうか。

カメラ紹介

さて、野鳥の魅力を語るのはこのくらいにして、カメラ紹介に入ります。
野鳥撮影の際はいつものミラーレス一眼「SONY α7III」ではなく、超望遠のコンデジ「Nikon P1000」と、同シリーズの「P600」を使っています。

  • P1000:光学120倍の超望遠ズーム。月でもはっきりキレイに写ります。
  • P600:光学ズーム60倍。コンパクトなので持ち運びやすく、鳥なら高画質で撮影できます。

P600よりもP1000のほうが性能はいいのですが、P1000はレンズが大きくバズーカみたいな見た目なのです。
重くてカメラを構えるだけで手がプルプルするため、夫がP1000を、私がP600を主に使用しています。

あ、ちなみに、「特に写真は撮らなくてもいいや」という方は双眼鏡があると便利です!

かわいすぎる野鳥を写真で紹介します

お待たせしました。ここからは実際に撮った鳥たちの写真をご紹介します!

シジュウカラ

住宅地でも見かけることが多いシジュウカラ。スズメほどの小さなからだで「ツツピーツツピー」「ピーチョピーチョ」と鳴いて、忙しく動きまわります。

シジュウカラ

こちらはシジュウカラの雛。自宅庭のコンクリートブロックの穴に巣を作ったらしく、雛がひょっこり出てきたのです!はじめはふわふわのぬいぐるみが落ちているのかと思いました。

シジュウカラの雛

雛はかわいいのですが、なかなか巣の中に戻らないので「大きな鳥や動物に襲われたらどうしよう」と心配で心配で。しばらく見守っていたら、親鳥がやってきて餌を与えていました。ちょっと安心です。

シジュウカラの親子

ホオジロ

スズメやシジュウカラよりも少しだけ大きいホオジロ。赤茶色の体と、白黒の顔が特徴です。
森の中よりも、草地や住宅地にいることが多いようです。

ホオジロ
ホオジロ

ホオジロは、木のてっぺんや電線の上などの高い場所で、胸を張って鳴いている姿をよく見ます。

ホオジロ

モズ

百舌と書いてモズ。かわいらしい姿をしていますが、するどいクチバシを使って虫やカエルなどの獲物をとらえ、木の枝などに串刺しにします。これは「モズのはやにえ」と呼ばれ、私もカエルさんの無残な場面を見てしまいました。

モズ

こんなにかわいいのに!ギャップがすごい!!

モズ

こちらはモズの親子。雛が親鳥に餌をねだっているようです。

モズ親子
「お腹すいた!エサちょーだい!」
「…」
モズ親子
「エサ!早く!」
「…」
モズ親子
「ねえってば!」
「しらんがな!!」

コムクドリ

秋冬のトレンドカラーを全身にまとったかのようなおしゃれバード、コムクドリ。
自宅近くの木の穴から顔を出しているのを発見しました。どうやらキツツキ類の鳥があけた穴を巣にしているらしく、中には雛がいると思われます。

コムクドリ
コムクドリ

カワラヒワ

黄色い体とピンク色のクチバシが目印のカワラヒワ。よく街路樹や庭木、電線の上で「キリキリキリ ビィーン」と鳴いています。

カワラヒワ

下の子は、枝をくわえてツバキの木の中へと入っていきました。きっと巣作りをしていたのでしょう。

カワラヒワ

ウソ

赤いほっぺがかわいらしいウソは、桜や梅などの花のつぼみが大好物。
春になるとよく「ウソによる食害により桜の花数が減少」といったニュースを見かけますが、ウソはただ生きるために食べているだけなんですよね。食害なんて言わないでほしいな〜と思っています。

ウソ

メジロ

目の周りが白いからメジロ。なんておぼえやすい名前なんでしょう。たまにこの子をウグイスだと勘違いされている方もいますが、「目の周りが白いメジロ」です。ぜひ覚えてください。

メジロ
メジロ

コサメビタキ

散歩中、茂みからかわいい声が聴こえたので目をこらしてみると、いたいた!!
コサメビタキです。スズメより小さいので見逃すところでしたが、撮影に成功しました!

コサメビタキ
コサメビタキ

ルリビタキ

コサメビタキにそっくりですが、脇がオレンジ色・尾が少しだけ青色になっているので、ルリビタキだと思われます。ルリビタキのオスは成長すると羽全体が青色になります。この子はきっと、メスかオスの幼鳥ですね。

ルリビタキのメス

エナガ

大福のようなまるっこい体に、長い尾が特徴のエナガちゃん。憧れのエナガちゃん!!
全長13.5センチと小さく、すばしっこく動き回るため、なかなかその姿をとらえることができません。この写真が撮れたのは奇跡です!
(ちなみに鳥好きに大人気のシマエナガは北海道のみに生息しているそうです)

エナガ

カワセミ

青緑色の羽が美しいカワセミは、川や湖などの水辺にいます。
私は一度しか出会ったことがなく、やっと撮影できたこの写真もブレブレでした…。

カワセミ

アオゲラ

キツツキのなかま、アオゲラ。とがったくちばしで木をコンコンとつつき、虫を食べます。
森の中にいそうなイメージですが、住宅地で見かけることもあります。

アオゲラ

コゲラ

日本最小のキツツキ、コゲラちゃん。
「ギィーギィー」という鳴き声が特徴的ですが、小さいので見つけるのが大変です。

コゲラ

スズメ

都会にも田舎にもいる鳥といえば、スズメですよね。
スズメちゃんのとっておきショットを厳選しました。

スズメ

まるまるとしたBODYの「ふくらスズメ」。冬支度をしているのでしょうか。

スズメ

下からのショット。まんまるです。

スズメ
スズメ

ちびっこスズメたちの水浴びシーン。

スズメの水浴び

木にとまって親鳥を待つ雛。あぁかわいい。「尊い」ってこういうことでしょうか…。

スズメ
スズメ
スズメ

いかがでしたか。野鳥のかわいらしさ、ぞんぶんに味わっていただけましたか。
野鳥撮影(観察)は、コロナ時代でも密にならずに楽しめる趣味だと思います。
ぜひ一度、カメラや双眼鏡片手に野鳥を探しに出かけてみてください!


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夏井 ひとみ

夏井 ひとみ

Hitomi Natsui

宮城県生まれ。 大学卒業後、仙台の広告代理店にて週刊フリーペーパーの取材・編集・ライティング、企業のイベント企画・プロモーション提案などに従事。その後、住宅会社の広報スタッフを経て2014年に秋田県へ。ウェブサイト、パンフレット、商品パッケージデザインなど、さまざまな制作物におけるディレクション・編集・取材・ライティングを幅広く経験。 2017年よりneccoに参画。好きなものはガンダム、花、鳥、写真、歌うこと。似ているキャラクターはニコロビン、メーテル、エボシ御前。こけしにも似ている。

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