阿部 文人
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necco Note

neccoのデザイナー採用と採用課題の話 – Stack Nagoya Fes Vol.3に登壇しました。とその後の社長面談まで

  • Event
Stack Nagoya Fes Vol.3 東海地方クリエイター忘年会

2024年12月14日(土)に「Stack Nagoya Fes Vol.3」に登壇してきました!

Stack Nagoyaは下記のようなイベントです!

こんにちは!Stack Nagoya(スタックナゴヤ)です。私たちは、ウェブ制作やグラフィックデザインのバックグラウンドを持つメンバーで構成される有志団体で、各メンバーの「領域外のデザインやビジネスについても知りたい!」という想いから、このイベントを企画しました。

Stack Nagoya Fes Vol.3は、『東海地方クリエイター忘年会』と題して、現場の最前線で活躍する総勢13名(予定)のクリエイターが、自ら経験し身につけた知見をLT(ライトニングトーク※)で発表いたします。 現役のクリエイターの方々はもちろん、学生の皆さんや、これからクリエイターとして働くことを目指す方々にも刺激と学びをお届けします。

年末のこの機会に、新たなつながりを築き、インスピレーションを得てみませんか? クリエイター同士の交流を深める場として、ぜひご参加ください!

https://stacknagoya.connpass.com/event/334211/

neccoのデザイナー採用課題というタイトルで登壇しました!

下記に登壇したスライドとともに今年行ったneccoのデザイナー採用について書いていきたいと思います。

これはnecco Advent Calendar 2024 20日目の記事です。

neccoのデザイナー採用課題の話アイキャッチ

2024年10月1日にneccoは2年ぶりとなるデザイナー採用を開始しました。

採用の概要と応募数

採用の概要と応募数
採用の背景
01 業務拡大のための増員
02 メンバーの育休がはじまる予定
03 2年間は採用していなかった

採用の背景として上記のような理由があり、現メンバーが1年お休みに入るため早急に増員など体制やリソースの強化をする必要があると思っていました。お仕事も数や規模も増えてきているのでメンバーが育休に入るため、お仕事をお断りしていくのも難しく、ついに増員に振り切ります。

採用の概要
01 2025年10月1日募集開始
02 受付は自社サイトのみ
03 期限は10月31日深夜24時まで

応募期限は一ヶ月で、有料媒体などの広告などはおこなっておらず、neccoの自社サイトのみの受付として開始しました。

2024年10月1日から10月31日までで応募が40名

実際にご応募いただけたのは40名でした。こんな小さいデザイン会社にまさか40名のご応募いただけるとはおもっておらず、メンバーみんなで驚いておりました。

応募者さんにきてもらうためにやったこと

応募者さんにきてもらうために
01 実績記事の作成
02 ブログの執筆
03 SNSやウェブサイトでの拡散

40名も応募をいただいたneccoですが、ただ待っているだけでは来てくれないことは創業してから8年でよくわかっています。ちょうど2年前の応募と入社を最後にneccoのデザイナーはメンバーの変更はなく同じメンバーでデザインをつくってきました。(デザイナーからPM・エディターへの転向はあります。)

実績記事の作成
2024年12月13日時点の実績ページ数
2019年から書き始めて
54実績

デザイナーという職種もあって、良い人をとるにはまずは良いデザインを制作して、制作しているデザインを見えるようにしなければならないと創業時よりずっと考えていました。

ですので自社サイトの体制が少しととのった4年ほどまえより実績ページをどんどん更新していくことをしていました。

54のデザインやコーディングのneccoの実績のアイキャッチ画像が並んだ画像

制作をご依頼いただいて、かつ自社のサイトへの実績公開をご許可いただけたプロジェクトは現時点では54記事(昨日も1件公開しまして55件となってます。)

ブログの執筆
2024年12月13日時点の記事数
2016年から書き始めて
263記事

実績だけではなくて、neccoにいるメンバーがどんな人たちなのか、どのようなことを普段考えているのか、どのように学び成長しているのか?などがわかるようにnecco Noteという自社オウンドメディアでの発信も力をいれています。

本日この記事が公開されている時点で268記事(この記事をいれて269記事)になります。

neccoのオウンドメディア
necco Noteの一覧ページの画像

デザインのTipsから各メンバーの成長記録や葛藤、課題、振り返りなど記事の内容は多岐にわたっています。

自社サイト ユニークユーザー・ページビュー

上記にあるように、実績公開や、necco Noteの更新を続けて、かつXやInstagram,Behanceなど各SNSでもできる限り実績やブログをみてもらえるようにメンバー全員でXでの投稿などを行っています。

デザインも少しずつ技術もあがり、制作できる幅も3Dや映像など増えてきました。実装もWebGLやJamstackなどのアーキテクチャを取り入れたりと日々研鑽しています。

そんなneccoの自社サイトですが、2024年で約13万UU,29万PVとなっており、今月の12月をいれればおそらく14万か15万UU,30万PVのオウンドメディアに育ってきました。

自社サイトをつくり、実績やnecco Noteをはじめたときはまさかここまでみてもらえるサイトになるとは思っていませんでしたので非常に感慨深いです。実績ページやnecco Noteはボリュームもあり、ページ作成時は全メンバーがレビューすることもあり非常にクオリティーも高く維持できていると思っています。(自画自賛すみません)

SNSとウェブサイトでの拡散チャネル

neccoの情報発信は自分で作成したマーケティングマップにそってチャネルやコンテンツ企画やCVまわりの設計などをながめています。上記はチャネルの一部ですがこのようなイメージで自社のチャネルを捉えています。

自社公式SNS総フォロワー数2024年2,185フォロワー

また、情報発信しつつ、自社のSNSアカウントもすこしずつ育てています。特に数字を増やすことを急いでることはないのですが、興味をもっていただいた方にはスムーズに情報を届けられればと思います。注力しているのはXはもちろん、Instagram,Behanceです。2025年はYouTubeとTikTokなどもさらに進められればと思います。

有料媒体、有料広告なしでも
愚直にがんばったら
応募してくれる方はいる

2022年のときは通年でもデザイナー応募は10から20名くらいだったと思いますが、1ヶ月の募集で40名のご応募があったのはまさに実績の公開、ブログでの情報発信はもちろん、登壇や書籍発売などさまざまな場所で露出を行い少しでもタッチポイントを増やしていった結果かなと思います。

neccoのような12名の小さい会社でも40名の方がご応募いただけたことがとても嬉しいですし、続けていれば結果につながるという自信にもなりました。

ただし、コストはかかる…どちらが早いのか、コストが安いのか?の観点はある。
neccoの選択は自分たちで知見と自社コンテンツの
ストックを選択しているという判断。

neccoでは有料広告や媒体などは全く利用せず、オウンドメディアとSNSのみの活用でした。ですが、自社でこれをすべてやるのには非常にコストはかかります。メンバーが実績ページの作成や動画作成、ブログの記事作成をしているときはもちろんデザイン制作やコーディング作業などはできません。

制作しているメンバーの手をどうしてもとめてしまいます。

広告でブランドはつくれない

ただ、創業時より私は上記の言葉を大事にしており、お金をかけて急いで応募者を集めることは多少はできるかもしれませんが、それは自社に残るノウハウやブランドにはならないと考えています。

なので、時間が少しかかってもメンバーのアウトプットになること、制作した実績を丁寧にまとめていくこと、ブログを書くことでの思考の整理や情報整理、文章を書く訓練になったほうが大きなメリットになると考えています。

広告でブランドはつくれない。そうneccoはお客さまのブランドはもちろん資産となるデザインを作成したい。それならばまずはnecco自らのブランド価値を高め、メンバーのスキルを上げ、自社サイトの価値を高めていくことが大事だと考えています。

ウェブサイトになんて価値がないなんて言われたりもします。コードかかなくても作れるウェブサイト、テンプレートでも簡単につくることはできる。

ただ、現段階のneccoの55の実績やメンバーが書き続けてきた269の記事はすぐにつくることはできません。多くの方が訪問していただけるウェブサイトもすぐにはつくれません。改めてウェブサイトは運用して、改善し続けてこそ価値がある。ということを少しだけ体現できたと思います。

自社ブランド構築と発信の
両軸で同時に動いていく

自社のブランド構築と発信は両軸を回していくイメージをもって続けてきていました。少しだけ時間はかかるかもしれませんが、neccoははやく行きたいのではなく、メンバーとともにできるかぎり遠くに行きたいと考えています。

採用課題

採用課題

登壇の前半は応募していただた方の数や、どのように応募者さんにきていただけたかについて詳しくお話しました。

採用課題の概要
01 架空の企業の新規サービスサイト
02 初稿から3稿まで提出
03 期限は1ヶ月

後半は実際に応募者さんにお願いした採用課題についてです。

採用課題の概要

作成する架空のクライアント設定情報についてはふせますが、架空の企業が新規サービスを作成します。そのサービスを紹介するサービスサイトのデザインを作成してください。という課題です。

デザインは上記スライドにあるとおり、トップページ、サービス内容ページ、実績紹介ページの3ページでトップページのみスマートフォンデザインも作成いただく。というものです。

制作期間は1ヶ月になります。長いですね。。。

初稿デザイン合計3ページ(4フレーム)をFigmaにて提出してください。その際にneccoメンバーからのフィードバックを行いますので、Figma上に質問などあれば記載してください。
デザイン作成とフィードバックを繰り返し、最大で第3稿(最終デザイン案)まで課題デザインをブラッシュアップし1ヶ月以内に提出していただきます。本課題は制作フローと第3稿の完成したデザインのどちらも評価対象とします。

そしてこの課題の特徴がデザインは初稿から3稿まで提出いただく、かつ初稿と2稿でneccoメンバーからフィードバックを行うという課題になります。

この課題のポイントはneccoメンバーと一緒に働いたときにどのようにデザインを改善していけるか?をデザイン課題を進める中で自然とみていけるところです。

デザインを提出いただいたときにあわせて質問も可能となっており。課題に参加したメンバーがどのような質問をするのか?もわかるようになっています。

質問をするメンバーもいればしないメンバーもいたり、デザインの判断を尋ねるような質問などもあります。当初想像していたよりも多種多様な質問があり、課題参加者さんの迷うポイントを知ることができます。

デザインメンバーからのレビュー・フィードバック
デザインレビュー時に意識してみてること
01 デザインや設計のやりこみ量
02 余白や文字などの細かい扱い方
03 積極的にコミュニケーションをとって改善しようとしているか

デザインのフィードバックをする際は主に上記のあたりを気をつけています。採用後にともに働く場合にこの3つができていないとなかなかその後に教えるコストやレビュー、校正コストが大きくあがってしまいます。

書類選考通過者は10名

そんなneccoのデザイナー採用2024ですが、40名の応募があり、書類選考では10名を通させていただきました。

最終稿まで提出できたのは5名

その後の課題選考で最終稿まで提出いただいて、かつ通過したのが5名となりました。

細かくはふれませんが課題選考の途中でフィードバック自体が難しいデザインについてはその時点で選考を終了させていただくという苦渋の決断もありました。

チーム面談

課題選考を通過したあとはチーム面談を行います。チーム面談はデザイナーメンバーとしてもらいました。

チーム面談通過者4名

チーム面談を通過していただいたのは4名。

役員面談

さらにはneccoのCTOの佐藤さんとCOOの夏井さんとの役員面談があります。

役員面談通過者3名

役員面談を通過したのは3名。

社長面談

社長面談として私と3名の応募者さんとそれぞれ約2時間半ほどゆっくりお話させていただきました。

一体誰に…それとも、3人とも採用!?

さて、Stack Nagoya Fesではここまで採用については進んでいました。

採用課題のよかったところ、つらかったところ

採用課題のよかったところつらかったところ
採用課題のよいところ
01 デザイン力と差がわかりやすい
02 質問やFigmaコメントでの言語化力
03 入社後の働き方のイメージがつく
採用課題のつらいところ
01 レビューが時間的につらい
02 デザインが模倣だとレビューに困る
03 お祈りがとても辛い・・・

まとめとして、今回の採用課題の良いところとつらいところを発表して登壇はおわりました。

なにより、neccoに入社したい!と応募してくれた方にお祈りするメールをするのが何より辛かったです。後半になればなるほど、時間もかけて課題に参加してくださった方には本当に申し訳なく思っています。

その後、社長面談の後はどうなったの???面談結果は?

Stack Nagoya Fesの翌日から社長面談を行っておりまして、先日3名とも面談がおわりました。

そして昨日、2024年12月19日にその3名に合否を連絡しました。

悩みになやみましたが、3名とも素晴らしい技術や思考力、言語化力を持っていて、誰か1名、または2名をここでお祈りするのか?どうか採用課題がはじまった時からどうするかを迷っていました。

ですが、3名と最後にお会いしてから心が決まったのですが、3名とも採用することにしました。

3名とも素晴らしい方でこれからのneccoをより良くしてくれる人だと感じました。入社の承諾はいただけたのでこれから細かい待遇や入社日などは調整をしていくのですが、3名とも入社の意思をいただけてホッとしています。

来年neccoには3名のデザイナーが入ることが決まりました。いまいるメンバーともとてもうまく、楽しく、ときに厳しく切磋琢磨してくれると思います。

15名となり、さらにエンジニアメンバーも採用予定で就労ビザの取得をお手伝いをしているという海外在住のメンバーを予定しています。就労ビザの取得はneccoでははじめての挑戦なのでどうなるのかまだわかりませんが、こちらもおしすすめていきたいと思います。

もし就労ビザもうまくいくことができたら16名。neccoは一体どうなるのでしょうか?僕も毎年どうなるのかわかっていませんが、ただただ面白くなることは間違いないと思います。

2025年のneccoがとても楽しみです。お客さまの事業と所属してくれているメンバーのためにより一層がんばっていきます!


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(2024年11月時点)

阿部 文人

阿部 文人

Fumito Abe

東京都生まれ。オフィス仲介、外国人専用ゲストハウスなどの不動産業界にて自社ブランデング・ウェブマーケティングに従事。ウェブサイトの解析、広告運用、多言語サイトの制作を経験。その後、サンフランシスコにて語学留学を兼ね1年渡米。現地企業ECサイトの企画からCMS開発、デザイン制作なども担当。帰国後、2013年9月より秋田県内企業にてWordPressを中心にウェブサイトを多数構築。 2016年10月秋田県秋田市にて株式会社neccoを設立。WordCamp Kyoto 2017・WordCamp Osaka 2018・各地のJP_Stripes・JP_Stripes Connect 2019、CSS Nite LP64の登壇やAlexa Day2018・2019の運営など社外でも積極的に活動中。 好きなものは猫、読書、建築、Apple。2匹の猫と仲良く暮らしています。

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師走忘年会’24 supported by iDIDにneccoの阿部・長野・今が登壇しました

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