國原 萌花
國原 萌花

necco Note

写真づくしの1日!「アレック・ソス 部屋についての部屋」展から代官山・恵比寿でフォトウォーク

  • Photograph

アドベントカレンダー2日目は、アシスタントディレクターの國原が、neccoの写真好きなメンバーで過ごした、とある1日をご紹介します!

写真の展示からフォトウォーク、選定・補正を経て、Xのポストまで「写真」とは何かを考え、各々のアウトプットを楽しみ学びにつなげた盛りだくさんの1日です。

ぜひ、写真好きな方にもこれから写真撮ってみたいなという方にもご覧いただけると嬉しいです📸

10:00 恵比寿ガーデンプレイスにある「東京都写真美術館」に集合

恵比寿駅から徒歩8分の場所にある「東京都写真美術館」へ、neccoの代表の阿部さん・デザイナーの今さん・小雪さん・アシスタントフォトグラファー、ビデオグラファーのゆうきさんの5名で足を運びました。(恵比寿ガーデンプレイスの近くです)

いくつかの展示が開催されており、子どもから大人までたくさんの方々が訪れていました。阿部さんは昔よく通っていたそうで、ここで写真について知り、学んでいたとおしゃっていました。

アメリカの写真家 アレック・ソスの30年をまとめた「部屋についての部屋」展について

今回私たちは、「アレック・ソス 部屋についての部屋」という展示へ・・・

実は、阿部さんに「この展示にみんなで行くのはどうですか?」とお声かけいただくまでは、「アレック・ソス」という方もどんな写真を撮るかも知りませんでした。

アレック・ソスは世界的に有名な写真家の協同組合マグナムの正会員

調べてみると、ミネアポリスを拠点とするアメリカの写真家であることを知りました。

また、世界的に有名な写真家の協同組合マグナムの正会員。最低でも4年間の厳しい審査の上、選ばれるようで、これまで約100名の写真家しか正式会員として入会を認められていないそうです。

そんなアレック・ソスの作品は、サンフランシスコ近代美術館やヒューストン現代美術館など、主要な美術館に所蔵されており、知らなかったことが恥ずかしいぐらい有名な方でした。

アレック・ソスの公式サイト

展示の概要や好きな作品のご紹介

今回訪れた「アレック・ソス 部屋についての部屋」という展示は、公式サイトで下記のように記されていました。

初めて出版されたシリーズであり、初期を代表する〈Sleeping by the Mississippi〉から、今秋刊行の最新作〈Advice for Young Artists〉まで出品されます。30年に及ぶソスの歩みを単に振り返るのではなく、選ばれた出品作品のほぼすべてが屋内で撮影されているように、「部屋」をテーマにこれまでのソスの作品を編み直す、当館独自の試みとなります。

東京都写真美術館 公式サイト

会場は、大きく4つの部屋に分かれていて、作品が初期から最新作まで時系列で並んでいました。

展示されている作品のテーマは「部屋」ですが、ただ誰かや何かの部屋を写すのではなく、そこで暮らし、過ごす人々やその人たちの所有物が温かさや親しみやすさを帯びていて、その瞬間を作品として切り取っているように感じました。

その中でも好きだった作品を2つご紹介します!

東京都写真美術館にて筆者撮影

まずは、こちら。

壁や棚は全て紫など暗めの色でありつつ、本が黄色や黄土色など明るめの色であることにより、ぐっと本に引き寄せられる作品。一部、黒色の本もあり、どこか暗闇の中の光に見えるところや少し規則的に本が並んでいる感じが好きでした。

東京都写真美術館にて筆者撮影

次は、おじさまが踊っている作品。

微笑みながら、個人的に心地良い曲線を描いて踊っている様子が好きでした。手が一緒に踊るパートナーを支える位置にあるので、1人ではなく、誰かと踊る練習をしているのか、過去に踊った経験を思い出して踊っているのか気になるな・・・と思っていました。

「アレック・ソス 部屋についての部屋」展のまとめ

「部屋」というテーマがありつつも、時代の移り変わりによってモノクロからカラーになったり、視点が変わっていて、アレック・ソスという人がこれまでの人生の中でどのような作品を生み出してきたのかをより深く知ることができたような気がします。

1月19日まで開催しているので、ぜひ足を運んでさまざまな作品を見てみてください!

11:00 焼き鳥丼ランチとアレック・ソス展の感想共有

展示の後は、お昼を食べながら感じたことや疑問点をディスカッション。

みんな共通して、写真にグッと引き込まれてしまう不思議さを感じていました。その不思議さを解明するために、鑑賞した作品のひとつひとつを改めて思い出してみました。

すると、切り取られているものは日常であり、人間味が見える部分がありつつも、構図や色味がすごく計算されて撮影されているように見えるからかも?と話していました。なおかつ、とてもたくさんの枚数を撮って、選定して・・・という血の滲むような過程も予想できました。

私はこれまで趣味程度にカメラを手にお出かけをしてきましたが、そこまで考えて撮影したことはなく、景色が綺麗だから数枚撮る。という程度。

せっかくneccoでデザインの勉強もしているので、これからは何を見せたいか、構図はどうするかという考えは最低でも持っておきたいなと思います。

お昼ごはんは焼き鳥丼でした

ちなみに・・・

📍えびす坂 鳥幸の焼き鳥丼を食べました!美味しかったです!

デザートは別腹、アイスも食べました

BLUE SEALでアイスも食べちゃいました。

小雪さんのアイス

小雪さんの食べたアイスがなんだか豪華でこの1日が特別な日になったような気がしました。

14:00 オフィスで「#朝までFigma」のリハーサル

オフィスに戻ったら、各々夕方になるまで作業を進めます。

私と小雪さんは、10月25日に「デザイン作業を効率化する整理術5選」をテーマに登壇した「#朝までFigma」のリハーサルがあったので、スライドのブラッシュアップや発表練習を行なっていました。

既に終了したイベントですが、アーカイブの購入も可能ですので、詳しい内容については下記のリンク先をご覧いただけると嬉しいです。

【#朝までFigma】デザイン作業を効率化する整理術5選をテーマに中川と國原が登壇しました!

17:00 代官山〜恵比寿でフォトウォークを開始

リハーサルが終了し、少し日もかげってきたのでフォトウォークにむかいます。

今回は、アレック・ソスの展示で学んだことを活かしながら、代官山〜恵比寿を歩き、写真を撮っていきます。

テーマ決め

まずはテーマ決め。

私は、「まるやしかくなど図形」をテーマに街中にある図形をひたすら探し、カメラにおさめていきました。

撮れた写真はこちら!(すでに選定・補正済みのもの)

テーマを決めて街中を歩き、撮影してみると、普段は見えてこない景色が見えてきたり、新しい視点での気づきがあり自分が想像もしていなかった写真が撮れて面白かったです。

ぜひ、みなさんの感想も聞いてみたいです!

19:30 「図形」をテーマに撮影した写真の選定や補正

19:30ごろにオフィスに戻ってきたので早速撮影したデータを確認します!

写真の選定

まずは、写真の選定から。

先ほどお見せした写真はすでに選定し、補正も済んだものでしたが、実際は他にも撮影した写真がたくさん。撮ってすぐ、絶対に失敗した!というものは消して整理しているはずなのに、フォルダを見てみるとデータが大量にあります。

撮影した写真の数々

この中からお気に入りの写真を何枚か選んで補正をしていきます。

私の場合、補正してみたらなんか違った!なんてこともよくあり、選定と補正を行き来していることが多いように思います。

写真の補正

個人的には、自然な彩度がありつつも青めの写真が好きなので、今回も全体的に少し青みを足しつつ、テーマであった「図形」の輪郭がはっきりわかるように影や黒を強くして補正をしました。

BeforeとAfterはこんな感じ。

Before

RAWデータをそのまま書き出したもの

After

青みを足し、黒を強く補正したもの

比べてみると全く違いますよね。このように、補正前と補正後を見比べながら微調整するのも好きな作業の1つです。

21:00 neccoメンバーでフォトウォークの写真をお披露目

さて、各々が撮影した写真の選定・補正が終了したらお披露目会がスタート。

本記事でも、他メンバーの写真を一部ご紹介します!私が好きなものを2枚ずつピックアップしてみました。

「光と影を半々にする」necco代表の阿部さん撮影

阿部さんからのコメント

光る部分に視点が行きがちですが、フレーム中の影の部分に着目して1枚の写真で光と影が半々になるように意識して撮影しました。

阿部さんの作品を見て國原からの感想

光と影がどちらもくっきりと見せられている作品だと感じました。特に影の部分に関しては、ただの黒ではなく、黒の中でも明度や彩度が異なっていて面白かったです。

阿部さんのコメントの中で「光る部分に視点が行きがち」とありますが、今回の作品ではあえて光の部分を強くして黒を引き立たせているような、見せ方の勉強になる作品でした。

「リズム」 デザイナー・UIデザイナーの小雪さん撮影

小雪さんからのコメント

建物や植物、建造物のなかに形が繰り返されているなかに心地よいと感じる場所を探しながら撮ってみました。

小雪さんの作品を見て國原からの感想

小雪さんの優しさや温かさがダイレクトに伝わってくる作品だと感じました。テーマが心地よいと感じる場所とのことなので、普段からどんなものを見て、心が穏やかになっているのかもわかり、面白かったです。

先ほどの阿部さんの作品とは異なり、建物や植物、建造物の引きではなく、ミクロな視点で造形がおさめられていたので、新鮮なポイントでした。

「青とオレンジ」 グラフィックデザイナー・イラストレーターの今さん 撮影

今さんからのコメント

日が落ちる直前の夕方の空気が伝わるように、青みがかった街全体と、そのなかに輝くオレンジ、人物の影の対比を意識して撮影しました。

今さんの作品を見て國原からの感想

どの写真にも「人」が必ず登場しているように、今さんは普段、neccoの活動中でもみんなの写真をたくさん撮ってくれるのですが、そんな優しい人柄が垣間見れる作品だと感じました。

また、青とオレンジという色にこだわっている点が他のメンバーとは違い面白い視点でした。今回夕方にフォトウォークに行ったので、夕日のオレンジとまだ夕日が出てくる前の青がグラデーションで空を彩りつつも、建物やモノにもポイントとして青・オレンジが散らばっているところが素敵でした。

「ライトリークとモーションブラーで静と動を表現」 アシスタントフォトグラファー・ビデオグラファーのゆうきさん撮影

ゆうきさんからのコメント

シャッタースピードを落とし、止まっているものと動いているものが同時にフレーム内に収まるよう撮影しました。違和感のある面白い写真が撮れたと思います。

ゆうきさんの作品を見て國原からの感想

ゆうきさんは、neccoでフォトグラファー、ビデオグラファーをしており、その技術を活かした面白い作品だと感じました。止まっているものはくっきり見えつつ、動いているものはブレていて、そのものの動く速さまでも体感できるような作品です。

私は、シャッタースピードを変えて、こんなものが撮りたい!と考えたことがなかったので、次はシャッタースピードを変えていろんなものを撮ってみるフォトウォークをしたいなと思いました。

neccoメンバーで撮影した写真をお披露目して

同じ道を歩いているはずなのに、最終的に出てきた写真は、似ているモノ、構図、色味など1つもなく、バラバラでとても面白かったです!「そんな視点があったんだ」「シャッタースピードによって、こんな表現ができるんだ」など共有することによって学びがありました。

今回私が撮影した写真はどちらかというと、私らしいと自分でも思えるものでした。次回は、テーマの段階からあえて自分らしくないものに設定し、挑戦の姿勢でフォトウォークに行ってみたいです。

21:30 フォトウォークの写真とコメントをXで投稿

お披露目会が終了したら、撮影した写真とコメントを添えてXでポストします。

ちゃんと学んだこと、フォトウォークで取り組んだことなどを投稿しようとすると、自分の中でどんなことを意識していたのか、この1日でどんなことを吸収したのかを言語化できました。

写真づくしの1日を通して、感じたことや学んだこと

写真の展示からフォトウォーク、選定・補正を経て、Xのポストまで「写真」とは何かを考え、各々のアウトプットを楽しみ学びにつなげた1日をご紹介しました。

1日のはじめに展示へ足を運ぶことで、この後のフォトウォークで何を見せたいかを考える引き出しが増え、いつもより視野が広く、写真を撮れました。

以前は写真を撮る際に、いい写真とは何かがわからず、カメラを構えることさえやめてしまう時もありましたが、そんな時はいろいろものを見て、知り、吸収してから自分の中で噛み砕いて、自分だったらどのように表現したいかを考えると良いかもな・・・と1つ学びになりました。

まだまだ初心者なので、いろいろなものを見て、たくさん手足を動かして写真を撮っていきたいと思います!

明日の「neccoアドベントカレンダー2024」は3DCGアニメーション!?

明日の「neccoアドベントカレンダー2024」は、デザイナー・3DCGデザイナーの長野さんからお届けします!

neccoでは、GO株式会社さまが推進する脱炭素サービス「GX事業」のウェブサイト制作をお手伝いしました。その中で使用している3DCGアニメーションの制作について詳細に書かれているそう・・・・ぜひお楽しみに!

國原 萌花

國原 萌花

Moeka Kunihara

東京都生まれ。6歳よりクラシックバレエを14年間習う。大学ではコミュニケーション学を専攻。ライターや広報、プランナーなど全6種8社のインターンや会社の立ち上げメンバーとして活動しつつ、レストランのホールやバレエの幼児クラス教師としてアルバイトに取り組む。その後、2024年2月よりneccoでアシスタントディレクターとしてアルバイトを始める。同年4月より正社員として入社。2代目阿部さんになるべく修行中。犬(特にトイプードル)、さっぱりとしたアイス、サラダ、梅干し、サウナが好き。

SHARE

Other Note

necco Note

ライカ – LEICA M10-Pを連れて三軒茶屋を巡るフォトウォークをしてきました