夏井 ひとみ
夏井 ひとみ

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経理もできるファッションデザイナーを目指す!|necco社員インタビュー vol.4 |経理・アシスタントデザイナー 安達 友香さん

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necco社員インタビュー第4回は、東京オフィスで働く安達 友香さんです。安達さんは経理とデザイナーという2つの職種を兼務しているだけでなく、夜間は服飾の専門学校で学び、ファッションデザイナーを目指しています。そんな努力家の安達さんに、普段の業務内容や勉強方法、仕事のやりがいなどを聞きました。

  • インタビュアー:中川 小雪
  • 記事執筆:夏井 ひとみ
  • 写真撮影:今 佑輝、阿部 文人、中川 小雪、Shinpei Kobayashi(パートナー)

プロフィール

安達友香さんプロフィール写真。衣装の中央で手を広げている画像。

安達 友香(あだち ゆうか)

2023年4月入社 / 経理・アシスタントデザイナー / 東京オフィス勤務

東京都生まれ。 中央大学商学部を卒業。2020年3月からneccoで経理のアルバイトを開始し、2023年4月に正社員として入社。大学でのサークル活動で洋裁にハマり、自分で洋服の作り方を調べ、大学在籍中に100着以上のダンス衣装を製作。2023年から文化服装学院服飾専門課程Ⅱ部服装科に在籍。neccoの経理担当兼ファッションデザイナーになれるよう、日々勉強中。好きなものは、洋裁、フルーツティー、春雨、韓国、カフェ、ディズニー。

詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

サークル活動に打ち込んだ大学時代

安達友香さんがPCに向かって作業している写真

―  普段の仕事内容を教えてください。

経理などの事務のお仕事とアシスタントデザイナーの2つの業務に取り組んでいます。事務の業務では毎月の経費の仕分け・会計ソフトへの登録作業、入社や退職などの人事労務手続き、税金の支払い、お客さまと交わす契約書の作成・送付などをしています。また、週1回阿部さんとバックオフィスミーティングを実施し、社内の環境や仕組みの改善などを話し合っています。

アシスタントデザイナーとしては、ウェブサイトの配下ページ・レスポンシブ展開のお手伝い、自社サイトや会社資料の実績更新などを担当しています。最近はお客さまとのミーティングに参加して、議事録をとることもあります。

― 経理業務とデザインの切り替えは大変ではないですか。

デザインのお手伝いで入るプロジェクトは1日1〜4件ほどで、さらに事務のお仕事もあるので、タスクを切り替えてそれぞれ進行のバランスを考えながら働いています。具体的には、朝出勤して最初にAsanaのマイタスクを見て、取りかかる順番に並び替えることでやることを整理し、優先度の高いものから終わらせるようにしています。

時間の管理は、1つのタスクに1時間以上かけないことを意識しています。1時間で終わらなそうであれば、他に急ぎのタスクがないか確認してそれを先に終わらせてから再度取りかかるなど、同じタスクに長時間かけないようにしています。

経理業務とデザイン業務の切り替えについてはあまり意識してやっていることはなく、自然とストレスなくできている気がします。昨年の4月に入社してわからないことだらけですが、ひとつずつゆっくり、焦らず落ち着いて仕事をすることを心がけています。

― 大学時代はどんなことを学んでいましたか。

大学では商学部商業貿易学科に所属していました。主に会社に関わることを学ぶ学科で、経営論、会計論、マーケティング論、金融論の入門授業が必修でした。さらに選択授業で広告論や貿易論、消費者行動論などを受けていました。消費者行動論は、消費者が購買行動をするときにどんな心理で商品やサービスを選択するかを学ぶものです。簿記の授業もあって、3級の資格を取りました。

― 勉強以外で打ち込んでいたことはありますか。

勉強以外では、サークル活動に打ち込んでいました。元々、小さい頃から図工や美術が好きだったのでそういった制作活動ができるサークルをさがしていたところ、アイドルコピーダンスサークルを見つけました。アイドル衣装が好きだったので衣装製作がしたいと思い、先輩に声をかけました。ダンスがメインのサークルなので衣装担当は募集していなかったのですが、「ダンスもするのであれば」という条件で入らせてもらいました。やってみたらダンスの方もハマってしまい、衣装を作りながらダンスもして、気づいたら大学3年時にはサークル長にまでなっていました。衣装製作だけでなく、ダンスやリーダーの経験もでき、とにかくがむしゃらに過ごした4年間でした。

安達友香さんがアイドルコピーダンススクールで舞台に立っている写真
安達友香さんがこれまでにサークル活動で制作した衣装の写真

経理のアルバイトを経て、neccoに正社員として入社

安達友香さんが入社証を持って微笑んでいる写真

― 大学時代にneccoでアルバイトとして働いてもらいましたね。

はい、大学2年生の春休みからneccoで経理のアルバイトをさせてもらいました。同じサークルの先輩だった小雪さん(中川 小雪さん)が就職した会社で、経理のアルバイトを募集しているという話を聞いたことがきっかけでした。大学で会計を学んでいたので、その知識を活かせるのでないかと思い、経理のアルバイトに挑戦しました。

当時のneccoは専任の経理メンバーがおらず、業務マニュアルもなかったので、阿部さんから依頼された内容について、ひとつひとつ調べながら手探りで進めていきました。

― 経理の仕事を進めるなかで、デザインに興味を持ったきっかけは何でしたか?

経理のアルバイトをして2年ほど経った頃、もっとneccoのみんなの力になりたいなという気持ちから、「経理以外の仕事もしたいです」と阿部さんに伝えました。そして、Figmaの使い方から教えてもらい、デザイナーメンバーのお手伝いをさせてもらうようになりました。当時は自分がどこまでできるのか試したいという好奇心から、Figmaに取り組んでいたと思います。新しいことを覚えるのは好きなので、どれくらいできるようになるのだろうかという腕試し感覚でした。やってみると、デザインの細かさや使う人への配慮を考える部分におもしろさを感じました。

neccoのデザイナーはひとつのウェブサイトのページをつくるのにいくつもの案を出して、どれがお客さまの要望と合っているか、お客さまのお客さまに伝えたいことがしっかり伝わるかというのをすごく考えています。それが形になっていく過程を近くで見て刺激を受け、デザイナーの仕事をしているというのがいまの気持ちです。私は服を作る仕事がしたいというのが一番やりたいことなので、デザイナーを目指しているというと矛盾を感じてしまうのですが、お客さまが求めているものに全力で向き合っているneccoの皆さんを少しでもお手伝いしたいという思いでデザインの仕事をしています。

安達友香さんが真剣に画面を見ている写真

― デザインの仕事に挑戦してみて、最初どうでした?

まずはFigmaの使い方が難しかったです。デザインツールを触ること自体がはじめてだったので、覚えることがたくさんありました。最初は余白や文字の大きさ、カラーまで気にかけられませんでしたが、最近少しずつ意識して取り組めるようになりました。

実際に自分でデザインをはじめてから、どんなウェブサイトや印刷物も見やすく・読みやすくなるように細部まで作り込まれているんだな…と日々感じています。他社が制作したウェブサイトなどを見るときも、そういったことを気にするようになりました。

― 大学卒業後、neccoに就職したのはどうしてですか?

neccoでのアルバイトを2年経験し、何事も自分たちの現状に満足せず、追求を続けようという思いが強い会社だと感じました。そういった空気が心地よかったですし、刺激をもらえる環境だと感じたのがneccoに就職しようと思ったきっかけです。

そして、とにかくあたたかい人が多いです。アルバイトをはじめた頃はずっと緊張していたのですが、皆さんがいつも話しかけてくれて緊張をほぐしてくれていました。あたたかい空気感も入社を決めた理由です。

服づくりを学ぶため、服飾の専門学校へ

安達友香さんが本を持っている写真

― いま、neccoで働きながら服飾学校に通っていますよね。「服づくりがしたい」と思ったきっかけは?

小学生の頃、AKB48などのアイドル衣装をいつもなんとなくチェックしていました。服の絵を描くのも好きで、衣装を真似して描いたり、自分で考えたデザインを描くこともありました。いま思えばファッションや服が好きだったんだなと思います。

大学時代、サークル活動で衣装製作をはじめてから洋裁にハマり、独学で100着近くの衣装をつくりました。こんなに夢中になったのは自分の人生でもはじめてだったので、「大切にしたい」「もっと学びたい」という気持ちが大きくなり、夜間の服飾学校に通うことを決めました。

― 学校でどんな授業を受けているのか教えてください。

授業は基本週4日、18時〜20時半の間に受けています。1年時は授業でワンピース、シャツ、スカートの制作をしました。また、刺繍やデザイン画の授業もあり、手を動かしていることが多いです。座学では、ファッションビジネスや西洋服装史という授業があり、ファッション業界の仕組みや歴史について勉強しています。
西洋服装史では、服の形がどうしてこの形に至ったのかなど、さまざまなファッションの歴史を学びます。例えば、ふんわりした袖の形として人気のある「パフスリーブ」は、ヨーロッパの中世の時代に貴族が着ていたそうです。当時はウエストは締まっていて、肩と裾にボリュームがある「Xの形」が美しいとされており、デザイン的な可愛らしさも相まって流行したそうです。そういったファッションの歴史を知るのがおもしろいなと感じています。

安達友香さんが学校で製作したシャツの写真
安達友香さんが学校で製作したボトムスの写真

― 働きながら学校に通うのは大変ではないですか?

1年通ってみて、正直体力的な面で大変さはありました。学校がある日は家に帰るのが22時くらいになるので、平日は自由な時間がほぼなく、疲れてすぐ寝てしまうことが多いです。また、大学時代と比べて課題の量も多いので週末は課題に追われていて、この1年でかなりインドア人間になってしまいました。ただ、好きなことを学べているので幸せだなと思いますし、週末の空いた時間や夏休みに家族や友人と出かけて息抜きをしています。

― 服づくりにもさまざまな職種がありますが、どんな職種を目指していますか?

ファッションデザイナーかパタンナーを目指したいと思っています。デザイナーは洋服のデザインを考えたり、素材などを決める仕事。パタンナーは、デザイナーが描いたデザイン画をもとに、立体的な型紙をつくったり、製作手順を考る仕事です。まだどちらがいいか悩み中なので、これから勉強しながら決めたいと思います。

これからもっと知識や技術を身につけて、丁寧だな、着心地がいいな、と思ってもらえるような、見た目の美しさと着心地を追究した服づくりをしていきたいです。

デザインフェスタでは、スタッフ用のユニフォームを製作

安達友香さんがワンピースの襟を直している写真

― 正社員になって1年経ちましたね。入社から今までで学んだことや、身についたことは何だと思いますか?

デザイン面では、使う人や見る人のことを考えてデザインすることを意識するようになりました。ウェブデザインのレスポンシブ展開や配下ページのお手伝いをする時には、フォントの大きさや余白などを調整して、見やすく作ることを心がけています。私は未経験で入社したのでわからないことだらけだったのですが、1年経って課題や業務を経験したことで入社当時より自信を持って仕事ができていると思います。

【新卒1年目】デザインや仕事の基本スキルアップに取り組んだ8か月の記録

― neccoに入社して一番やりがいのあった仕事は?

昨年(2023年)の11月にneccoメンバーで出展した「デザインフェスタVol.58」での準備です。サウナハットやシール、ピンバッジといった箱猫ちゃん、おばけちゃんグッズを合計4種類制作しました。グッズの企画、デザイン、発注に加えて、当日のブースに飾る装飾品や什器、配布物の準備、SNSでの発信、ECサイトの開設まで、とにかくやることがいっぱいでした。メンバーで分担して準備を進め、私はスケジュール管理やタスク整理、什器の手配、ECサイトの商品登録などを担当しました。

― 当日スタッフが着用するユニフォームもつくってくれましたよね!

はい、はじめてneccoで服をつくる機会をいただきました。5名分のサイズを測り、それぞれの体型や好みに合わせてデザインを考え、手引きで5着分の型紙をつくりました。途中何度かつくり直しをして、最終的なデザインで型紙をひくだけでも1人3時間かかりました。通常業務と並行しての準備だったので、スケジュールが遅れてしまい、前日ギリギリまでユニフォームの製作をしていました。他のメンバーも商品のパッキングや什器の準備などでバタバタしていたのを覚えています。準備は大変でしたが、当日は想像より多くのお客さんが来てくれて、グッズやユニフォームを見てかわいいと言ってくれる方がたくさんいてとても嬉しかったです!

「デザインフェスタVol.58」にHAKONECOとして初出店した記録

デザインフェスタでのneccoブースの写真
安達友香さんとワンピースを着たトルソーが並んでいる写真

― 仕事でつらかった、大変だった思い出はありますか?そのときどうやって乗り越えたか教えてください。

経理もデザインも業務をやりながら学ぶことが多いので、分からないことがあるとどうしたらいいのだろうと詰まってしまいます。先に進めないなと思ったときは、先輩にレビューを依頼するようにしています。最初は(他の仕事もあるのに申し訳ないな)と思ってしまい、なかなか言えずにいたのですが、遠慮がかえってお客さまへの迷惑につながるので、その気持ちはなるべく捨てるようにしています。レビュー後は言われたことにしっかり向き合い、再度レビューを依頼するというのを繰り返しています。

― いつもどんなことに気をつけながら仕事や勉強に取り組んでいますか?

何事も1回で完璧にできるようにならないと思うので、とにかく反復練習を意識して勉強しています。高校生の頃バドミントン部に入っていたのですが、毎日ひとつの動きで100回以上素振りをするという練習をしていました。それでもいざシャトルを使って練習すると全然打てず、また素振りを繰り返す…というのを経験してきたので、新しいことは何回も練習しないとできないし、何回やってもなかなか完璧にはなれない…けどやらないと前には進めないからやる…!という考え方が染み付いていました。経理でもデザインの仕事でも当たり前ですが、最初は完璧にできないのでレビューをもらって改善して、それを繰り返すことで少しずつできることを増やしています。

neccoメンバーに頼ってもらえるような存在を目指したい

安達友香さんがPCの前で笑っている写真

― neccoの雰囲気はどうですか?

自分の好きなものを持っている人が多いです。食べ物だったり、服だったり、キャラクターだったり、ゲームだったり、音楽だったり、動物だったり。趣味を持っていて、オタク気質な人が多い気がします。また、あるあるとしては、ご飯が好きなメンバーが多く、好きな食べ物をよく聞かれますし、だいたいみんなが好きな食べ物は覚えています。

― 趣味や好きなものを教えてください。休日や退勤後はどんなふうに過ごしていますか?

趣味は、服づくりです!休日は学校の課題を進めるか、ミシンでなにかしていることが多いです。友人と旅行するのも好きで、普段とは違う景色やご飯を食べて、ゆっくりして癒やされています。ハプニングもありますが、それも込みで楽しいなと思います。最近は京都に行きました。定番の抹茶スイーツやお団子など、おいしいものがたくさんありました!

― 今後の目標を教えてください。挑戦したいことなどはありますか?

経理もデザイナー業務も、もっとできることを増やしていきたいです。まだまだ知識やスキル不足を感じる場面がたくさんあるので、まずは目の前のことに向き合って、レビューや改善を繰り返しながらできることを増やしていきたいです。だれかに頼ってもらえると嬉しいなと感じるので、neccoメンバーに頼ってもらえるような存在になりたいです。

1日の流れ

9:00
出勤

9:30
タスクを整理し、日報を書いて業務スタート。午前中は経理の仕事や、前日にもらったデザインレビューのフィードバックを反映をすることが多いです。

13:00頃
お昼。最近はお弁当を持ってくることが多いです。

14:00頃〜
午前中できなかったタスクを進めたり、デザインのレビューをしてもらいます。また、日によってはお客さまとのミーティングに参加して議事録をとっています。

16:00
今日すべきことが終わっているか確認し、進捗をメンバーに共有します。明日進めることを明確にするなど、タスクを整理します。

17:00
退勤。18:00から服飾学校の授業があるので学校に向かいます。

安達友香さんがPCに向かって仕事をしている写真

夏井’s Eye👀

安達友香さんと夏井の写真

好きなものに一直線! これからも夢に向かって走り続けてね!

約4年前にあだゆーちゃんがアルバイトとして入社したとき、neccoはまだバックオフィス環境が整備されていませんでした。専任の経理メンバーもおらず、CEOの阿部さんが経理から総務まで全てをこなしていたという、いまでは考えられない状況。さぞかし戸惑ったことでしょう…。それでもあだゆーちゃんは弱音を吐くことなく、neccoの環境改善に取り組んでくれました。いまみんなが快適に過ごせているのは、あだゆーちゃんのおかげです。本当にありがとう!きっと誰にも負けない忍耐力を持っているんだろうなと思います。みんなで行ったカラオケでは、小雪ちゃんと二人でアイドルの⁨⁩曲を歌って&踊ってくれるおちゃめな一面も。これからもデザイン、服づくり、アイドル、旅行など、好きなものを極めてください!

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夏井 ひとみ

夏井 ひとみ

Hitomi Natsui

宮城県生まれ。 大学卒業後、仙台の広告代理店にて週刊フリーペーパーの取材・編集・ライティング、企業のイベント企画・プロモーション提案などに従事。その後、住宅会社の広報スタッフを経て2014年に秋田県へ。ウェブサイト、パンフレット、商品パッケージデザインなど、さまざまな制作物におけるディレクション・編集・取材・ライティングを幅広く経験。 2017年よりneccoに参画。好きなものはガンダム、花、鳥、写真、歌うこと。似ているキャラクターはニコロビン、メーテル、エボシ御前。こけしにも似ている。

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