necco Note
地方銀行を8年目で退職。異業種への挑戦と感じるギャップ、これからの課題について。
- Web Development
2022年4月からアシスタントフロントエンドエンジニアとして入社した髙木です。
入社してから4ヶ月が経過しました。今回はneccoに入社して初めてのブログです。
地方銀行で8年間働いていた私が、未経験からアシスタントフロントエンドエンジニアになるまでに挑戦したことや入社してから経験したこと、入社してから感じている銀行員時代とのギャップなどについて書こうと思います。
銀行員から異業種へ挑戦するまでのきっかけ
私は高校を卒業してからの8年間、地方銀行で働いていました。
富裕層の取引先に、資産運用の商品を提案することをメインで担当。地域のお客さまに直接関わる仕事です。
毎日同じことの繰り返しで、このままではダメだと思っていた時、一番の仲良しの友達がお店を開きました。それがきっかけで、サイト制作に興味を持ち、勉強を始めました。
制作の楽しさを感じ始めた頃、neccoの存在を知りました。
秋田で起業して、秋田でもやれるよって証明したかったという阿部さんの言葉と、一人ひとりが得意な分野を持ち、仕事に活かす姿を見てneccoに魅力を感じ、「お話ししたいです!」と阿部さんにメッセージを送りました。
neccoに入社する前に挑戦した3つのこと
入社するまでに挑戦した3つのことについて書きたいと思います。
未経験からフロントエンドエンジニアを目指す方の参考になれば嬉しいです。
1. HTML、CSS、jQuery、JavaScript、WordPressなどの勉強
新しい分野への挑戦を決めてから、Progateや、デイトラを利用して基礎的な勉強しました。
勉強と言っても、見よう見まねで、動画やテキストを見ながらコードを書いたり、模写する程度です。
初歩的な部分しかやっていなかったので、入社してから「もっと勉強すればよかった…!」と後悔することになります。笑
使用するツールについても、はじめはBoostNoteやAdobe XDなどを使っていましたが、neccoで使っているNotionやFigmaなどに切り替えました。
Figmaについては、CSS Niteでneccoメンバーが登壇した「Figmaの基本と「ペアデザイン」の実践」を見たのがきっかけで使い始めました。その時のことを書いてある記事や、YouTubeもあるので是非ご覧ください。
2. 友達のお店(飲食店)のサイトを制作
勉強を始めるきっかけとなった、友達のお店(自然派麺処 ねじまき屋)のサイト制作に挑戦しました。
実務未経験の私に、機会を与えてくれた友達には本当に感謝しています。
まずはFigmaでデザインし、HTMLとCSSで再現。その後のWordPress化は、デイトラや技術書を頼りに制作。Instagramの更新を頑張っているお店なので、Instagramも活かしながら制作しました。
友達や、ご主人からも「お客さんからも褒めてもらった。もっと活用していきたい!」と言っていただいています。
自然派麺処 ねじまき屋は、昼はラーメン屋、夜は居酒屋で営業しています。
無添加にこだわったお店で、ご飯もお酒も外れなしです!秋田にお越しの際は、ぜひご来店ください!
3. フリーランス育成スクールに参加
昨年5月に一度neccoの秋田オフィスに訪問。
その際に、阿部さんから「もう少し自分に何が合っているかいろいろ試してやってみるといい」と言われたことが、ずっと心に残っていました。
阿部さんの言葉を忘れられず、「フリーランスWebクリエイター育成スクール – SLash -」を受講することにしました。
SLashでは、知識や技術だけではなく思考力や人間性を高めることで、自信を持ってプロとして活躍していけるクリエイターを育成することを目的として、営業やディレクションからデザイン・コーディングまで総合的に経験することができます。
フリーランスを育成するためのスクールではありますが、私の目的はあくまでも、一通り経験・体感してみたいというものでした。
実際に現場に立ち、私が憧れていた講師の芦沢さん(@ash_creator)と荻野さん(@ogino_Design)から直接学び、集中的に制作に向き合うことができました。
ポートフォリオの作成
情報設計からデザイン、コーディングまで、講師からフィードバックをいただける、恵まれた環境でポートフォリオを作成しました。時には、深夜の2時過ぎまで付き合っていただいたこともあります。
悩んだ末、レシピサイトのようなポートフォリオを目指して作成しました。
はじめは何のサイトか分からない、食堂感が溢れ出す写真を使ったファーストビューから始まり、最終的にはオリジナルのキャラクターを使い、私の名前(タカギ)からとった「TKG」をテーマに、私らしいものに仕上がったと思います。
こちらのポートフォリオと友達のお店のサイトを、阿部さんとエディターの夏井さんに見ていただきました。緊張しすぎて手が震えていたのを覚えています。笑
チーム制作では、デザイナーを担当
SLashでは、ディレクター・デザイナー・コーダーの3人1組でチーム制作も行います。私は1期生のメンバーを紹介するページのデザイナーを担当。テーマはシミュレーションゲーム。
SLashを受講しようと思っている未来の2期生に向けて、「1期生の中から気になる仲間を見つけて、一緒にレベルアップしていこう」という思いを込めて制作しました。SLashを受講するまで、デザインというものをほぼ勉強してこなかったので不安な面もありましたが、チームメンバーと協力して作ることの楽しさや、意見を出し合うことの大切さも知ることができました。
SLashを受講する中で気づいたこと
SLashを受講し、自分の中で気づきがありました。
- 一通り経験した中で、コーディングでデザインを再現するのが好きだということ
- すごく得意なわけでもない、才能があるわけでもない。でも一生懸命にはなれること
- 思った通りにデザインを再現できず悩んだ日々も、苦しいより楽しいが勝っていたこと
- チームで作り上げることで、1人で作る時よりも達成感や充実度あること
気づきがあったことで、改めてneccoへの入社とフロントエンドエンジニアを目指すことを決意しました。
入社してから経験したこと
- Gitの使い方
- 各種プロジェクトの環境構築
- 既存サイトの修正・改善
- 実装チェック
などを経験しました。
Gitの使い方と環境構築
初めにつまずいたのが、自分のPCにプロジェクトの環境を構築するために、GitLabから対象をcloneしてくるというものです。
単純な方法に思っていましたが、SSH keyの扱いがうまくできず、ローカル環境を作るまでかなり苦労をしました。いままでGitに触れることがあまりなかったので、入社前に予習してはいましたが、思った以上にスムーズにはいきません。プロジェクトをcloneできた後も、パッケージマネージャーがインストールできないなど、エラー続きが続きました。今は少しずつですが、当初よりも環境構築でのエラー対処ができるようになったと思います。
エラーが出たときはNotionを使って記録を残して、また同じエラーが出た時に対処できるように心がけています。それでも分からないときは先輩のエンジニアに質問して解決するようにしてます。
質問といっても正直まだ苦手で、質問の訓練中です。
阿部さんやエンジニアの佐藤さんに、質問方法のテンプレートやアドバイスをいただいて、参考にしながら質問するようにしています。
既存サイトの修正
既存サイトの修正では、今までのウェビナーや会社資料などで拝見していたサイトばかりで、テンションがかなり上がりました。(顔にはきっと出ていません。笑)
1から自分で作るのと違い、すでに作られた過去のコードを修正するのは難しいです。スムーズに修正できる自分を想像しますが、理想とはかけ離れていて、まだ少しの修正でも時間を消耗してしまうことが多いです。
修正後の自分のチェックの甘さも目立ちます。こちらも改善しなければいけません。
反省点は多くありますが、今まで外側から見ていたサイトの内側(ソースコード)を見たり修正したりするのはとても新鮮で、勉強になります。私が修正した内容が、本番サイトに反映された時は嬉しいです。
実装チェック
最近公開されたプロジェクトでは、エディターの夏井さんと一緒に実装のチェックも行いました。
チェック項目の中にはまだ知らない用語などもあり、自分が実装する立場になったときに、気をつけた方がいい項目などを確認することができ、とても勉強になりました。
まだ4ヶ月ですが、入社してからはあっという間でした。
8年勤めた銀行員とアシスタントフロントエンドエンジニアのギャップ
勉強のギャップ
銀行員時代も試験や資格の取得のために勉強していましたが、それ以上に勉強量が必要だということを痛感しています。土日は秋田オフィスを使って集中タイムを作ったり、カフェなどで環境を変えて勉強するようにしています。
銀行員時代は基本的にはマニュアル通りでしたが、それに対して、解決策がいろいろあり、決まった答えがないのにギャップを感じています。解決策を数ある中から導き出すというのが、まだ満足にできません。先輩のエンジニアにアドバイスを頂きながらレベルアップ中です。
独学とのギャップ
毎週の定例エンジニアミーティングでのフィードバック
毎週開催されるエンジニアミーティングでは、「髙木の質問コーナー」が組み込まれています。「髙木の質問コーナーから〜!」とラジオのように始めることもあります。(以前つっこまれました。笑)
この質問コーナーは、毎週「何をやったか」「つまったこと・質問」などを報告、相談してフィードバックやアドバイスをいただける時間です。伝えることが苦手な私には少しプレッシャーな面もありますが、こんな恵まれた機会は他にはないと思っています。時には厳しい言葉をいただくこともあります。ですが自分の未熟さに気づくことができます。
今は週1回のミーディングで、ほとんどの時間をいただいてしまっていますが、早くこの分を仕事で返せるように自分の力にしていきたいと思っています。
既存のソースコードを解読する難しさ
独学やスクールで勉強していた時は誰かが作ったものを見る・修正するということをしてきませんでした。入社してからは主に修正業務をしているので、過去の担当者が書いていたソースコードを読み解きながら修正することへの難しさを感じています。ただ、誰かの書いたものを見れるというのはとても勉強になります。
ソースコードは財産なので、活用しないともったいないです。笑 案件のソースコード見放題!
Slackでの佐藤さんからの返信
財産をしっかり活用して自分の力に変えていきたいです。
文章と電話のギャップ
こちらはアシスタントフロントエンドエンジニアになってというよりも、neccoに入社してから感じたことです。
接客業をしてきた私には、PCと向き合って1日が終わる仕事というのは、とても新鮮です。初めはかなり驚いたのですが、neccoのオフィスには電話がありません。阿部さん曰く、「制作するメンバーが集中できるように」という理由で置かないそうです。
電話もないので突然の電話応対などもなく、集中して仕事することができます。ミーティングなどで週1・2回話すこともありますが、基本的にはSlackを使った文章のコミュニケーションがほとんど。伝わるように文章にするのが、こんなに難しいものだったのかというのを日々感じています。
ただ、言語化して一度文章に起こすことで自分の中で整理されるので、できるだけ言語化することを心がけています。
4ヶ月を振り返って
銀行を退職して、アシスタントフロントエンドエンジニアになりましたが、毎日充実しています。前職とのギャップが激しく、戸惑うこともありますが、毎日新しいことに触れることができるのは楽しいです。
うまくできない、なんでこれだけにこんなに時間がかかってしまうんだろう。毎日思いますが、今は通過地点でしかありません。現状の自分を受け入れながら、一歩一歩成長していきたいなと思います。
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(2024年10月時点)
髙木 菜美
Nami Takagi
秋田県大仙市生まれ。小さい頃から花火の音を聞いて育つ。高校卒業後、地方銀行へ就職。6年目を迎えた頃、友人が店を持ったタイミングでウェブ制作の勉強を始める。neccoの存在を知り、阿部さんにTwitterでDMを送ったことがきっかけで2022年4月より参画。好きなものはライブ、V系、舞台、お酒、猫。憧れは神田沙也加。ダイエットはいつもやるやる詐欺で延期している。