佐藤 あゆみ
佐藤 あゆみ

necco Note

Obsidianおすすめプラグイン 〜日常記録、コードスニペット、ブログの下書きに〜

  • Editing
  • Workflow
  • Writing

Obsidian(オブシディアン)は、Markdownベースでテキストを管理できる、テキストエディターです。 私もここ2〜3年ほど、下記のような用途でObsidianを活用しています。

  • 日々の行動・思考記録
  • コードスニペット集
  • AIプロンプト集
  • ブログの下書き
  • Web Clipper(気になるウェブページのメモ)

Obsidianといえば「Zettelkasten(ツェッテルカステン)」のメモ術を採用しているユーザーが多いですが、私は現状ではZettelkastenを採用せず、Obsidianを「Markdownファイルを管理できる、動作が軽快で拡張性の高いテキストエディタ」として、ゆるく使っています。

最近では、Obsidianがプレーンテキストであることを活かし、CursorのAI機能と組み合わせても利用しています。AIがあればタグ付けや文書のまとめなども半自動で行えるので、Zettelkastenを始めてもいいかも…と考え始めているところです。

さて、Obsidianはさまざまなプラグインで拡張でき、自分好みのエディタに育てられるのが大きな魅力の一つです。そこで、ここでは、私が使っているおすすめのObsidianプラグインをご紹介します。痒い所に手が届く素敵なプラグインたちです。

日々の記録に便利なプラグイン

Thino

日記やメモを、X(旧Twitter)のタイムラインのように残せるプラグインです。

特に文字数制限などもなく、自分専用のXのタイムラインのようなものが作れます。 思いついたことをすぐに記録でき、日々のログやアイデアの蓄積に最適です。私はXの投稿の下書きにも使っています。スマホ版Obsidianでも同様に利用できるため、思いついたことをスマホでも気軽に保存できます。

「Thino」のスクリーンショット。ダークモードで表示されており、メモのリストや「Archive」「Recycle bin」などのオプション、タグ機能が見える。

ここで入力した内容は、日々のDaily Noteに反映され、通常のマークダウンファイルとして管理できます。

Twitterクローンは、少しでもプログラムを書いたことがあれば誰もが自作したことがあると思いますが、実用するとなると、メンテナンスが大変ですよね。テキストファイルの状態であれば、システムのアップデートにも影響されず、サービス終了などの恐れもなく続けられるのが良いです。

Obsidianアプリケーションの日付が2025-05-07の日報ページのスクリーンショット。17:29にテストのメモが記載されている。

Dataview

Dataviewは、メモを自動で一覧表示できるプラグインです。

日記やタスク、プロジェクトの進捗管理など、データベース的な使い方ができます。
コードスニペットや、WebClipperで保存したメモなどを一覧表示するのに利用しています。

私はフォルダ内のファイルを一覧表示するというシンプルな用途で使っていますが、まるでSQLのような、Dataview Query Language (DQL) が用意されており、ちょっと凝ったクエリも書けるようです。

Dataviewのスクリーンショット。フォルダ内のファイルやタグが表形式で表示されている。

Tag Wrangler

Obsidian上でのタグの一覧に、コンテクストメニューを表示でき、その場でタグのリネームなどができようになるプラグインです。地味な点かもしれませんが、便利になります。

3Dタグのコンテクストメニューを表示した状態のスクリーンショット。Rename #3Dなど、タグに対して行える操作が表示されている。

Recent Files for Obsidian

Obsidian上で「最近使ったファイル」の一覧を表示できます。ファイルにすぐアクセスできるようになるので、便利です。

左側のサイドバーに、最近開いたファイルのリストが表示されている。

Various Complements

テキストの入力時に、フロントマターの内容や内部リンクを補完してくれる、オートコンプリートプラグインです。
実は私は現在オフにしているのですが、特にZettelkastenを実践する場合など、メモからメモにリンクを張る機会が多い場合にはとても便利なプラグインなので、ご紹介しました。

コードスニペット管理に便利なプラグイン

シンタックスハイライト

Obsidianのコードブロックは、デフォルトではプレーンなテキスト表示になります。ただ、コードはやはりシンタックスハイライトが効いている方が読みやすいですよね。
私はEditor Syntax Highlight Obsidian Pluginというプラグインで、コードのシンタックスハイライトを有効にしているのですが、どうやらこのプラグインは現在はアクティブではないようです。
これからインストールされる方はObsidian Shiki Pluginなど、開発が継続されているプラグインを入れると良いですね。

Obsidian Embedded Code Title Plugin

コードブロックでタイトルを表示できるプラグインです。これもまた小さな部分ですが、ぱっと見で内容を把握しやすくなるのでおすすめです。

コードスニペットのスクリーンショット。コードの上部に「css:sample.css」などのファイル名が記載されている
メモのプレビュー状態のスクリーンショット。コードの上部に「sample.css」 のファイル名が表示されている。

ブログ下書き・執筆に役立つプラグイン

Templater Obsidian Plugin

使っていないObsidianユーザーはいないのでは、と思われる超有名プラグインです。
充実したオプションを持ったテンプレート機能で、メモの作成を効率化できます。
あるフォルダでファイルを新規作成したら、この形式のテンプレートを適用する、日付を変数として設定できるなど、様々なオプションがあります。

Obsidian Auto Link Title

URLを入力したときに、自動的にページタイトルを取得してマークダウン形式で記述してくれるプラグインです。
参考リンクの整理や引用が楽になります。

Obsidian Hover Editor

他のメモをポップアップで開けて、そのまま編集できるようになるプラグインです。

メモを開いた画面のスクリーンショット。小さなポップアップが出ており、そこに別のメモの内容が表示されている。

その他の便利プラグイン

Local REST API for Obsidian

Chrome拡張機能のObsidian Webなど、外部ツールと連携したいときに役立つREST APIプラグインです。…が、改めて調べたところ、現在、公式からリリースされているObsidian Web Clipperを使う場合には、このプラグインなしでも動作するようです。
公式のObsidian Web Clipperはまだ試していませんが、Obsidian Webの方がテンプレートなどでアレンジできる範囲が広そうです。

Obsidian Emo Uploader

画像やファイルを、自動で外部サーバにアップロードできるようになるプラグインです。
私は文書とその他のファイルの保管場所を分けたいので、画像ファイルなどはCloudinaryにアップロードするように設定しています。人それぞれの要望に寄り添うプラグインが開発されているのが嬉しいですね。

Hide Folders

フォルダの一覧から、不要なフォルダを非表示にできます。

私の場合、ObsidianをCursorなど別のツールで利用しているため、「node_modules」などのObsisianでは不要なフォルダを、このプラグインで非表示にしています。
プラグインの設定にて、「Add Hidden Folders to Obsidian Exclusion-List」オプションを有効にすれば、Obsidianの検索結果などからも該当フォルダを除外できます。

まとめ

Obsidianはプラグインを活用することで、日々の記録からコード管理、ブログ執筆まで幅広く便利に使えるようになります。今回紹介したプラグインは、派手なものは少ないかもしれませんが、どれも実際に使って便利だったものばかりです。

プラグインを活用する難点としては、Obsidianのプラグイン開発は多くが個人開発で行われているため、開発が止まってしまうものも多いことです。それでも、開発が継続されている間だけでも「便利に使わせてもらってありがとう」という気持ちで使っています。プラグインによっては、スポンサーを募っていたり、プルリクを送って共同で開発できるようになっていますので、自分にできる形で支援していくのも、また一つの楽しみになります。

今後も、Obsidianを自分好みに楽しく使えるユーザーが増えていくことを願っています。

佐藤 あゆみ

佐藤 あゆみ

Ayumi Sato

ニューヨーク生まれ。まもなく東京に移住し、1994年から2年間のオーストラリアでの生活を経て、ふたたび東京へ戻り、今も暮らす。1997年頃より趣味としてWeb制作を始め、以後も独学で学ぶ。 音楽専門学校中退後、音楽活動での成功を夢見ながら、PCパーツショップやバイク輸出入会社、楽器店など、掛け持ち含めて計20以上(?)の業種でアルバイトを重ね、ECサイトの運営管理や自社サーバの管理、プログラミングなども学ぶ。音楽活動を展開する中で、集客やフライヤー制作、プロモーションビデオ制作を行い、周辺技術を身につけるきっかけとなるも、2011年頃に区切りをつけ、ウェブ制作で生計を立てることを決意。その後は画廊やウェブ制作会社などで勤め、2014〜2022年まではフリーランスとして活動。2018年より、CSS NiteやBAU-YAなどのイベント、スクールにて登壇。2019年、書籍『HTMLコーダー&ウェブ担当者のためのWebページ高速化超入門』(技術評論社)を出版。 2023年、書籍『ノーコードでつくるWebサイト』(MdN)出版。趣味はガジェットいじり&新しいサービスを試すこと。

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